便秘と下痢を繰り返す人は過敏性腸症候群の可能性があります
数日間便が出ず便秘だと思ったら、次の日にはお腹が緩くなり下痢になる、そんな便秘と下痢を繰り返す人は、過敏性腸症候群の可能性が高いです。
これは、便秘と下痢を繰り返す症状であり、慢性的なストレスによって腸の動きに異常を起こし、便秘になったと思ったら時には下痢をしてしまいます。
便秘になっていた腸の状態が、ストレスが引き金となり刺激され、痙攣を起こし、下痢になるのです。
また便が出たとしても、水っぽく下痢に近いような便であることも多いです。
便秘でもころころの便が出て、下痢をして交互に繰り返します
過敏性腸症候群の方は便秘になりやすいですが、便が出ても腸が痙攣を起こすので、ころころの便が出ます。
さらには、不安や緊張によって激しい腹痛や下痢を引き起こすこともあり、腸の状態により違うので、不定期に便秘と下痢を繰り返します。
とくに、腸に腫瘍やポリープがあるわけでもなく、健康な人でもストレスによってこのような症状を引き起こす場合もあるのです。
ストレス解消など生活を見直します
便秘と下痢を繰り返す人は、病気でなければ、基本はストレスが原因となっています。
そのために、生活を見直し改善し、ストレスの軽減やお腹のケアをするなどを行っていきましょう。
ストレスを減らしましょう
まずは、ストレスをなくすことを考えます。
とくに、完璧主義の人や神経質な人は、ストレスを抱えやすいです。
完璧主義な人は、100点満点で行おうとせずに80点でもよいと考えるようにして、神経質な人は気にしないようにし、ストレスを溜めない生活を行うように心がけましょう。
また、便秘にしても、何日も出ないからと悶々としていると、ストレスを抱えます。
少しだけ出たとしても、よいとおおらかに考えるとよいでしょう。
また、日頃からストレス解消を行うと良く、自分の好きなことをするなどしてストレス解消をします。
趣味があれば、趣味に没頭するのでもよいでしょう。
ただし、ストレス解消として食事をするような人もいますが、暴飲暴食は胃や腸に負担をかけて、便秘にしやすくしてしまいます。
胃や腸に負担をかけるような、食べ方は止めましょう。
腸の調子を整えます
便秘を防ぐようにする、腸の状態を悪くしないというのも、対策として行うようにします。
日頃から腸の状態を整えるために、ビールなどを一気飲みしない、脂っこい食事は避ける、甘い物を食べ過ぎないなどしましょう。
暴飲暴食は、腸に負担をかけて疲れを溜まりやすくして、働きを弱めます。
睡眠時間を十分に確保し、3食バランスのよい食事を心がけましょう。
食べ物に関しては、乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌の含まれる食べ物を食べると、状態が改善することがあります。
これらを含む乳製品や発酵食品を食べてみるとよいでしょう。
善玉菌を腸内に取り入れると、腸内環境を整えるのに役立ちます。
また、オリゴ糖や食物繊維は乳酸菌のエサとなるので、このような食べ物も食べると、なおよいでしょう。
ヨーグルトや、乳製品の飲み物なども、手軽に乳酸菌やビフィズス菌を摂取できます。
ツボを押してみましょう
セルフケアで、お腹の状態を整えるならば、ツボを押すのも手軽です。
膝の少し前にある足三里というツボは、胃腸の働きを正常にする効果があり、便秘にも下痢にもよいです。
背骨と骨盤のぶつかる部分の左右にある大腸兪は、お腹に近い部分にあり、大腸への交感神経の緊張をほぐして、働きを高めます。
とくにストレスによって、交感神経が優位になりやすい人に効果的なツボです。
ツボの周辺を押してみて、痛みがある、こりこりする、気持ちよいと感じるような部分がツボです。
そのような部分を見つけたら、神経は体の中にあるので、体の中心に向かって押してみます。
指などを使い、ゆっくりと力を入れすぎないようにして、押してみましょう。
またツボを押す以外にも、運動も腸の働きを改善するのに役立ちます。
たとえば、1日30分ぐらい歩くと自律神経を整えてストレス解消にもなり、腸を刺激するので、症状改善に役立ちます。
便秘対策をしよう
便秘対策を行うと腸内に便を長く溜まらないようにして、下痢にもなりにくくするので、過敏性腸症候群の状態改善になります。
通常の便秘とは違うので、対策も少し違ってきます。
冷たいお水を飲んで、胃腸を刺激して排便しやすくする方法がありますが、過敏性腸症候群の人は、冷たいお水は逆に下痢を引き起こしてしまうでしょう。
そのために、温かいお水を飲むようにしましょう。
刺激性の便秘薬も同じく下痢を引き起こすので、どうしても便秘が続くときは、たっぷり水分を摂取して、非刺激性の便秘薬を使うとよいでしょう。
体の状態に耳を傾けましょう
過敏性腸症候群は、体のSOS信号です。
そのために、体や精神のバランスを戻すようにして、運動をする、睡眠を十分に取る、暴飲暴食しない、などしていきます。
また冷たいお水は腸に良くないので、温かいお水を飲むようにしましょう。
