ミネラルウォーターの分類には水質分析から

ミネラルウォーターの水質分析と分類

水質分析で水質基準をクリアしているか判断する
今や広く市場で販売されるようになったミネラルウォーターですが、日本で製造販売されるものに関してはその成分について基準が厳しく規定されています。

その水質基準をクリアしたお水だけが私たちの飲料水として提供されるようになっているのです。私たちはその恩恵を受け、いつも安全でおいしいお水を飲むことができます。

その水質基準をクリアしているかどうかは、水質分析を行うことで判断を行います。
飲料水として適したミネラルウォーターであると分類されるためには、水質分析の作業が不可欠なのです。

食品衛生法で規定された基準

ミネラルウォーターは、食品衛生法上では清涼飲料水に分類されます。

ここでのミネラルウォーター類は、法律で規定された成分規格をすべてクリアしていることが大前提となります。つまり、成分規格の基準を満たしていなければミネラルウォーターとしての適用も受けられないのです。

成分規格を満たした,ミネラルウォーターとして認められるためには。水質分析を行ってしっかりとチェックを受けることが求められるわけです。

ミネラルウォーターの成分規格とは

飲料水としてミネラルウォーターを製造販売するには、水道法の基準もしくは食品製造用水としての26項目を満たしている必要があります。

食品衛生法では「食品、添加物等の規格基準」の中に清涼飲料水の成分規格が規定されており、その中にミネラルウォーター類も含まれます。

水道法での基準

ミネラルウォーター類として分類されるためには、まずは飲料水としての基準を満たしていなければなりません。

飲用として利用できるお水であるためには、まず水道水の成分規格を満たしていることを条件の1つとすることができます。

水道水の基準は水道法で定められており、細菌や化合物、農薬などの薬品といった成分について51項目が設定されており、それぞれの数値を超えないものが水道水として認められます。

日本国内で飲用として用いられるお水の中で、一番厳しい基準を持っているものと言えるでしょう。

ミネラルウォーターに関してはこの水道水よりも基準は緩く設定されており、水質分析でチェックする項目も少なくなっています。

ミネラルウォーター類としての基準

水道水としての基準を満たしたものがミネラルウォーターとしても適用されるかというと、そこには若干の違いがあります。

  • ミネラル分の制限はない
    水道水の基準の中には、カルシウムやマグネシウムといったミネラルに関して300mg/L以下という規定がありますが、ミネラルウォーターにはその制限を設けていません。
    その他、地下水を原水とするミネラルウォーターの成分規格は水道水よりも緩めに設定されていますが、いずれも飲用としての安全性は十分に保たれたものとなっています。
  • 殺菌・除菌を行ったものと行わないもの
    ミネラルウォーター類の水質基準では、除菌や殺菌を行ったものと行わないものでチェックするべき項目が異なっています。
    ミネラルウォーターは地下から採水した状態から極力加工をしない形であることが求められるため、必要最低限の項目のみが設定されていると考えることもできます。

殺菌・除菌を行ったものに関しては39項目、行わないものでは14項目の数値が設定されており、それぞれ水質分析を行って数値に問題がなければ適合となります。

  • 製造基準
    上記のような成分規格のほかに、ミネラルウォーターとしての製造基準も設けられています。
    ここに設定されているのは除菌・殺菌を行わない場合のものであり、この基準を満たしたものの中で水質基準(除菌・殺菌なし)をクリアしたものが製品となります。

原水となるものは自然に湧出したものか、もしくは掘削することで汲み取る鉱水であることが必要です。

さらに水源の環境には注意することや、細菌類が感染した可能性のないものであることなどの項目があります。

特に人体に影響のある大腸菌群などの菌類に関しては、採水時には1mlあたりの個数が5以下であること、容器に詰めた時点では1mlあたり20以下であることが製造基準の時点で決まっているのです。

つまり、この製造基準を満たしたものだけが水質基準についてのチェックを受け、それにクリアすれば製品となりうるということです。

安全なお水は水質分析を通した厳しいチェックから

ミネラルウォーターの電解質
私たちが安全でおいしいミネラルウォーターを飲めるのは、こうしたいくつかの基準のもとに厳しいチェックを受けているためです。

水道水は供給手段が決まっているため、水質分析によって成分規格に適したものであればクリアしますが、ミネラルウォーターの場合はまず特定の方法で汲み取った地下水であることが大前提になります。

その製造基準をクリアして初めてミネラルウォーターに分類され、さらに分類に適した成分規格を満たしている必要があるわけです。

こうした基準をクリアしているかどうかは、水質分析を行うことで明らかになるのです。

水質分析は必要不可欠

ミネラルウォーターの製造基準、そして成分規格を満たしたものを製造販売するためには、水質分析は欠かせません。

こうした水質分析を行うには、厚生労働省に登録された検査機関であることが求められます。
公的に登録された機関の技術は、私たちが飲むミネラルウォーターの安全性を明らかにする一助となっているのです。



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