ミネラルウォーターにおける大腸菌群の規格とは

ミネラルウォーターの規格と大腸菌群

ミネラルウォーターの衛生面
いつも私たちが安心してミネラルウォーターを飲めるのは、それを製造するにあたってさまざまな規格が設けられているためです。
いつも口にするものですから、やはり気になるのは成分や衛生状態であるはずです。

特に大腸菌群などは、食品における汚染指標菌の一種とされており、ミネラルウォーターなど飲料水にもそれは適用されます。

ミネラルウォーターの成分規格の中では、大腸菌群をはじめとする汚染指標菌は検出されないことが前提となっています。

そのため、ミネラルウォーターは大腸菌群などに汚染されておらず安全なのです。

大腸菌群など汚染指標菌は陰性であること

ミネラルウォーターなどの飲料に関しては、食品衛生法において清涼飲料水の一種として規格が定められています。
その中ではミネラルウォーター類として分類され、殺菌を行ったものとそうでないものそれぞれに成分に関する基準が存在しているのです。

大腸菌群などの汚染指標菌は、いずれの場合でも陰性であることとされており、陰性とはそれらの菌が全く認められないことと同義です。

ミネラルウォーターにおける成分規格とは

食品衛生法においては、ミネラルウォーター類として分類されるものは専用の成分規格が設定されています。

その他飲料でもそうですが、大腸菌群など汚染指標菌は検出されてはならないという意味で陰性でなくてはなりません。

大腸菌群とは何か

ミネラルウォーターなどの飲料を含む食品全般において、汚染指標菌とされる菌類にはいくつかの種類があります。

その中の1つが大腸菌群です。
群というくらいですから、その数は大腸菌1つを指すものではなく、これをはじめとした多くの種類の菌に関して関連する菌の総称として用いられる名称なのです。

その関連とは、主に人間やその他動物の糞便に含まれる菌類を指します。
しかしこの菌群の含まれるいずれかの菌が検出されたとしても、必ずしも糞便に接触した可能性があるとも限りません。

大腸菌群には以下のような条件が存在しており、それらは検査の上ですべて陰性でなければなりません。

種類

大腸菌群に含まれる種類とは必ずしも大腸菌の仲間だけではありません。

その他にもシトロバクター属、クレブシェラ属やエロモナス属など非常に多様な属性の菌が大腸菌群としてまとめられるのです。

糞便だけではなく、自然の土壌の中にも存在するものであり、ミネラルウォーターを採水する場所の土壌がこれらの菌に汚染されていた場合は、その時点で原水としては使用できません。

大腸菌群に分類されるものの性質

大腸菌群にまとめられる菌類には非常にたくさんの種類がありますが、だいたいそこに共通した性質があります。

菌類をいずれかの種類に分けるために行われるグラム染色と呼ばれる方法で赤色に見えるグラム陰性であること、菌が育ちにくい環境下で発生する芽胞を持たない無芽胞菌であること。
また円筒状などの形をした短桿菌であることなどの共通した性質が挙げられます。

これらの菌群の中には、酸素がないと増殖できないもの(好気性)と酸素がなくても増殖できるもの(通性嫌気性)のものがあり、必ずしも同様の環境で同じような反応を示すものではありません。

陰性とはどのような状態か

食品衛生法におけるミネラルウォーター類の成分規格では、大腸菌群は陰性であることと規定されています。

この陰性とは、ある基準値があってそれを下回るものという意味合いではなく、全く認められないことを指すと考えてよいでしょう。

目安としては、50mlのお水に大腸菌群が検出されなければ陰性とみなしてよいこととなります。

殺菌は必須ではない

日本におけるミネラルウォーター類は、必ずしも殺菌処理が必要であるとはされていません。
ミネラルウォーターの原水として使用できる成分規格をクリアしていれば、殺菌処理を行わない自然のままの水として販売できるのです。

食品衛生法では、ミネラルウォーター類の規格を殺菌・除菌ありのもの、なしのものと分けられています。

大腸菌群以外の細菌においては、殺菌・除菌を行わないものなら特定の環境下で1mlあたり5以下であれば原水とすることができ、ボトル詰めした後にも1mlあたり20以下であることとされています。

殺菌を行う場合では特定の環境下での大腸菌群以外の細菌は1mlあたり100以下であることが条件です。

ただし、大腸菌群においてはいずれの場合でも陰性であることが基準となります。

海外製のミネラルウォーターでは

ヨーロッパなどの産地で製造されるミネラルウォーターの場合、ミネラルウォーターと定義されるお水はそもそも殺菌を行わないものが前提となっています。

それだけを聞くと大腸菌群など菌がたくさん生息した状態かと思いがちですが、殺菌処理は行えないものの原水として用いることができる細菌数が厳しく管理されているのです。

そもそも安全なお水のみを原水としていると言うことができるため、海外製のミネラルウォーターにも特に心配する面はありません。

成分規格によって守られた安全性

ミネラルウォーターの安全性
食品における汚染指標菌の一種である大腸菌群は、ミネラルウォーターの中にわずかに認められただけでも製品にすることはできません。
それは原水の時点から厳しくチェックされるべきものであり、その規格をクリアしたお水だけが私たちの手元に届きます。

また、日本における飲料水の基準は特に厳しいと言われており、水道水に関しても世界トップレベルで安全なものとされています。

ミネラルウォーターに関しても同様で、特に厳しい基準を設けているからこそ安心しておいしいお水を飲むことができるのです。

ミネラルウォーターは汚染指標菌に厳しい規格

ミネラルウォーターは、できるだけ自然な形の処理方法を行ったもののみがその名称を冠することができます。そのため、殺菌処理も化学物質の添加などは一切行わず、強い殺菌を行う必要があるものは原水とはできないわけです。

特に汚染指標菌に関しては完全シャットアウトとも言える成分規格であり、厳しく管理されています。

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