月齢が低い赤ちゃんにはこまめな水分補給が大切です


大人は体の約6割、赤ちゃんは体の約7割を水分が占めます。赤ちゃんは体が小さいのに、水分が占める割合は大人より多いのです。

また赤ちゃんは新陳代謝が活発で発汗量が多く、よく泣くのでのどが渇き、水分不足に陥りやすく、こまめな水分補給が必要となりますが、月齢で必要な水分補給量が異なります。

更に赤ちゃんは自分で水分補給ができないので、大人が水分補給のタイミングを知っておき、更に体が小さいので体調を崩さないように、あげる水分の内容も重要になってきます。

特に月齢の低い赤ちゃんに水分補給が必要な理由とは?

赤ちゃんは体の動きが活発でよく汗をかいたり、おしっこの回数や量も多く、成長のために体内の水分がたくさん使われます。

また、体内の水分量を尿の濃さなどで調節する腎臓の機能がまだ未熟なので、体に必要な水分まで尿と一緒に排出してしまうこともあります。

そして、下痢やおう吐しやすいので排出される水分量も多いため、水分不足になりやすいとされています。

月齢別赤ちゃんの水分補給のポイントとは?

赤ちゃんはこまめな水分補給が必要ですが、自分では水分補給ができないので、大人が気づいて水分補給をしてあげなければいけません。

しかも、飲ませる水分量などは月齢によって異なるので、きちんと知っておくことが大事です。

また喉が渇いていても、自分では泣くことでしか水分が欲しいと伝えることができないので、大人が水分補給のタイミングを予め知っておき、赤ちゃんが水分を欲しがっているかどうかを察してあげることも大切です。

そこで赤ちゃんに必要な水分量や水分補給のタイミングなどを紹介していくので、参考にしてみましょう。

月齢別赤ちゃんに必要な水分量とは?

水分補給をするといっても赤ちゃんは月齢によって1日必要な水分量が異なるので、どの位与えればよいか、足りているのかよくわからないものです。

そこで、体重1kgにつき必要な水分量の目安を紹介するので、赤ちゃんの体重もチェックしながら覚えておくとよいでしょう。

まず生後3ヶ月までは140mlから160ml、生後6ヶ月までは130mlから155ml、生後9ヶ月からは125mlから145ml、1歳からは120mlから135mlとなっています。

母乳やミルクの量も含まれるので、授乳中は基本的に母乳などで足りていますが、汗をかきやすい時期などは水分が不足することもあります。

水分をあげるタイミングは?

赤ちゃんは喉が渇いていたり、脱水症状に陥りかけて体調が悪かったりする場合も自分で水分が欲しいと伝えることができないので、赤ちゃんの様子を見ながら大人が気づいてあげることが大事です。

赤ちゃんが水分不足に陥りやすく、水分補給が必要なタイミングを覚えておくようにしましょう。

1日の中では、たっぷり汗をかいてのどが渇きやすい朝起きた後やお昼寝から目覚めた時、お風呂の後などは必ず水分補給を忘れないようにしましょう。

特に夜中に喉が渇いて泣き出したり、目覚めたりすることもあるので注意しましょう。

他にも機嫌が悪かったり、寝起きでぐすって大泣きした後なども喉が渇いている場合が多いので、落ち着いたら水分を少しずつ飲ませましょう。

また、外遊びや散歩など外から帰ってきた後も日差しを浴びたり、蒸し暑い日などは汗をかきやすいので水分補給が必要です。

シーズンで言うと、特に気を付けたいのが夏です。

気温が高い日は大人より体温が高く、汗をかきやすい赤ちゃんは大人以上に脱水や熱中症にかかりやすいため、2、30分置きにこまめな水分補給が必要となってきます。

そして見落としがちなのが、冷房や冬場でも暖房が入っている室内です。空気が乾燥しており、暖房は体の水分を蒸発させるので水分不足になりがちなので注意しましょう。

飲み物はどんなものがいい?

赤ちゃんの飲み物というと、最近では色々な種類がありますよね。

よく聞くベビー用イオン水は、発熱時やたっぷり汗をかいた後などは素早く体内に水分を吸収できるためとても効率的な飲み物だと言えます。

果汁もミネラルやビタミンなども栄養素が多く含まれていて、体の成長にはよいとも言えます。

しかし甘味があって美味しいので赤ちゃんが好んで飲みすぎると、母乳やミルクを飲まなくなったり、離乳食を食べなくなったりする可能性もあります。

また糖分を多く含むので、虫歯になる可能性もあるので飲ませる時や量などをきちんと決める必要があります。

ベビー用麦茶はカロリーオフで糖分なども含まないですが、香りを嫌がって飲まなかったり、逆に好んで飲みすぎたりする場合もあるので少し注意が必要です。

赤ちゃんの水分補給に最も適しているのは、湯冷ましです。

カロリーや栄養素などを気にせず、赤ちゃんが飲みたいだけあげることができるし、虫歯になる心配もありません。

また、体調が悪い時も胃腸を刺激しない湯冷ましなら、安心して飲ませられます。

美味しいすぎて、赤ちゃんが飲みすぎる心配もないのでおすすめです。

体が小さく、自ら水分補給できない月齢の赤ちゃんは大人より水分不足になりやすい


大人でも暑い日や入浴後、発熱時などは意識して水分を取らないと熱中症や脱水症状に陥ってしまうものです。

赤ちゃんは大人よりも体が小さいのに、大人以上に体内で水分が占める割合が高いので、大人以上に水分は赤ちゃんの体になくてはならないものだと言えます。

しかし、体内の水分量を調節する機能が未熟な上に汗をかきやすいので失う水分量が多く、更に大人と違って水分を欲しても自ら水分補給ができない赤ちゃんは、尚更水分不足になりやすいのです。

赤ちゃんには月齢に合わせた量を湯冷ましでタイミングよく水分補給しましょう!

赤ちゃんは体の機能上水分を失いやすいので、脱水になる前にタイミングよく水分補給をしてあげることが大事です。

水分補給には、カロリーオフで糖分などが含まれず、胃腸にも優しい湯冷ましがおすすめです。

⇒水分の与えすぎによる「水中毒」については、こちらの記事【保存版】赤ちゃんや乳児には1日にどれくらいのお水をあげればいい?をお読みください。