アルピナウォーターの
おいしいレシピ

2016.11.24 written by Hajime Yokoe

Vol.031
モチっと派? パリッと派? 餃子の皮

今回は餃子の「皮」を作ります。
すでに日本では一般的な食べ物となった餃子は、中国より流入してから日本で独自に進化して今の餃子になったと言われています。中国では日本の餃子は「日式餃子」として日本料理店などで出されることが多いです。
粉の配合を変えればモチモチもパリパリも自由自在です。皮が変わるだけでいつもの餃子が劇的に美味しく生まれ変わります。包む具は、ご家庭ごとにいろいろとこだわりがあるでしょうから、いつも通りのものを使用して構いません。

レシピ画像

作り方

  1. 粉は予めふるっておく
    小麦粉は予めザルなどでふるってよく混ぜておきます。鶏がらスープは顆粒のものから作ったものでOK。熱々のものを用意しましょう。
    モチモチ派は強力粉を、パリパリ派は薄力粉の割合を高めに調整すると良いです。
  2. 水合わせ
    粉に鶏がらスープを9割程入れて混ぜ合わせます。残りの鶏がらスープは生地のかたさがその日の天気や湿度によって変わってきますので、調整用に残しておきます。
    最初は非常に熱いので木ベラや菜箸を使用すると良いでしょう。ある程度まとまってきたら手でこね始めます。耳たぶくらいのかたさを目標にして下さい。硬いようでしたら調整用の鶏がらスープを少しずつ追加して硬さを調整して下さい。
    こね終わったら丸めてラップをかけて30分から1時間ほど生地を休ませます。
  3. 生地を等分する
    作業台と生地に打ち粉(薄力粉)をして4等分に分けたら棒状に伸ばします。
    棒状になったらそれぞれ15等分にします。切り分けた生地は打ち粉をまぶし、乾燥しないようにバットなどに入れラップをしておきます。
  4. 餃子の皮を作る
    切り分けた生地を手で丸めたら、手のひらで押し付けて丸くなるように伸ばします。
    次に麺棒で伸ばします。まずは上下に伸ばしたら生地の向きを90度変えてまた上下に伸ばしなんとなく丸くなるように伸ばします。
    仕上げの伸ばしに、片手で生地を回しながら中心から外側に向かって麺棒をかけ、中心部を多少厚めにして丸くなるように形成したら出来上がり。多少楕円っぽくなってしまっても具を包んでしまえばきれいに仕上がるので、気にする必要はありません。

-- 美味しく作るコツ --
餃子の皮ができてあとは具を包んで焼けば餃子は完成です。 しかし、家で作る餃子はいつも食感が水っぽくてベチャッとしてしまうことはありませんか?これは具に使用している野菜の水分が原因です。日本の餃子はキャベツを入れますが、このキャベツに含まれる水分が焼いたときに出てきてしまい、ベチャッとした食感になってしまいます。これを解消するには刻んだキャベツに塩を振って水抜きします。絞ると驚くほど水分が出ます。 これが面倒な場合はキャベツの代わりに白菜の漬物を刻んで水分をしっかり切って入れます。

-- 綺麗な羽をつけて焼くには --
お店で出てくるような綺麗な羽のついた餃子を焼くには、熱したフライパンに餃子を並べて入れて、その上に茶こしでまんべんなく薄力粉をふるいます。あとはいつも通り水をかけてふたをして蒸し焼きにします。 水分が無くなり餃子に火が通ったらふたを取り、ごま油を一回しかけて完全に水分が無くなって羽に焦げ目がつくまで焼き上げます。

材料(60個分)

薄力粉
200g
強力粉
200g
鶏がらスープ
200cc

プロフィール

横江 肇
Hajime Yokoe
北海道札幌市生まれ。
上京後、出版社にてカメラマン、WEB制作業務に13年間携わった後「株式会社イタレリ」を設立。 料理、水耕栽培、機械加工、ガラス工芸、彫金、船舶、釣りなど、多種多様な趣味を持つ。自宅の一室は工場のようになっており、引っ越しの度に業者につらい思いをさせてしまっている。
また、最近は会社のバルコニーを野菜農園にしようと企てている。