水分補給はシーンによってお水とスポーツドリンクを使い分けるとよいでしょう
水分補給は体に水分を取りこむために欠かせないことですが、どの飲み物でも良いわけではありません。
水分を効率よくとるためにはお水を飲むことがおすすめで、しかし激しい運動などをしてたくさん汗をかいた時にはスポーツドリンクを飲んだ方が良い場合もあります。
そのため常にお水だけやスポーツドリンクだけを水分補給に使うことよりも、シーンや汗をかいた量などに合わせて何を飲むか選ぶことがポイントです。
目次
汗をかくと水分以外に電解質も失うため、補給が必要になる場合があります
汗は体温調節のために体内の水分を使いますが、水分だけでなく一緒にナトリウムなどの電解質も流れ出すことになります。
そのため、たくさん汗をかいたからといってお水だけで水分補給しても電解質をとることはできません。
そこでスポーツドリンクを適度に飲むことが必要になり、運動時には上手に電解質も補うことで脱水予防ができます。
さまざまな生活の中での理想的な水分補給のしかた
水分補給というと、運動をしている時にとる水分をイメージする人が多いかもしれません。
しかし、水分はほとんど体を動かさなくても体の働きを保つために使われているのです。
そのためいつでも水分補給は欠かせないことといえますが、それではどんなシーンでどのような飲み物を選んでのむことが望ましいのでしょうか。
日常生活のシーンに合わせて理想的な飲み物や水分補給のしかたをご紹介します。
体を動かすことの少ない日常生活
運動量の少ない日の水分補給はお水が最適です。
1回にコップ1杯程度を1日あたり6回は飲むようにしましょう。
気温もそれほど高くなく、過ごしやすい時期であれば1日1.2リットル程度のお水を飲めば十分に水分補給ができるはずです。
デスクワークのように体をあまり動かさない活動量の日にはスポーツドリンクばかりで水分補給をしてしまうと、糖分のとりすぎになる恐れがあります。
夏の暑い時期や冬場に暖房が強くて暑さを感じる時など汗ばむ程度であればお水を飲む量を少し増やす程度で、短時間にたくさん汗をかいた時にはスポーツドリンクを飲んでも良いでしょう。
激しい運動をする時
激しい運動をする時、しかも暑い環境でのスポーツの場合にはスポーツドリンクでの水分補給がおすすめです。
水分と一緒に糖分や塩分を補うことができるので、運動中には適した飲み物といえます。
しかしスポーツドリンクには糖分が多く、子供であれば500mlのスポーツドリンクを飲んだだけでカロリー摂取オーバーで、継続して飲み続ければ肥満になる可能性も出てきてしまうのです。
薄めて飲めばよいかというと、糖分の量は減りますが同時に塩分も減ってしまうので必要な量を補いにくくなってしまいます。
そこでそのような心配をなくすためには、消耗の激しいスポーツを行う時の水分補給にはハイポトニック飲料をおすすめします。
ハイポトニック飲料とは、糖分を減らした飲み物で飲むとお水に薄く甘みがついたように感じられるでしょう。
運動中の浸透圧に合わせた濃度になっているので、消耗の激しい運動をする時はハイポトニック飲料を選んでみましょう。
子供や高齢者は特に水分補給に気を付ける
子供は活動量が多く寒い時期でも汗をかきやすいために、こまめな水分補給には気を遣ってあげる必要があります。
また高齢者も喉が渇いたと感じにくいことから、お水を飲むように促してあげることです。
子供や高齢者の水分補給はより吸収効率のよい飲み物を選ぶことがおすすめで、お水の場合は不純物のより少ない「純水」が良いでしょう。
ミネラルウォーターはスーパーなどの店頭で多数売られており購入しやすいですが、消化器官が未熟や子供や働きが低下している恐れのある高齢者では、含まれているミネラルが体にとって負担になる可能性が高いのです。
それから、たくさん汗をかく時期にはスポーツドリンクを水分補給としてたまに使っても良いでしょう。
もし暑くて食事がとりづらいような時にはスポーツドリンクで栄養を一緒にとらせてあげる方法もあります。
活動量に見合わないスポーツドリンクは糖分を取りすぎる可能性もあります
ほとんど体を動かさず、気温もそれほど高くないために汗をあまりかかない日常生活の中ではお水での水分補給で十分でしょう。
にもかかわらずスポーツドリンクをお水の代わりとして飲み続けてしまうと、そこに含まれている糖分をとりすぎる可能性があります。
すると例えばダイエット目的で運動したはずが、オーバーした糖分のカロリーが消費されずに蓄積されてしまうと考えられるのです。
水分補給はシーンに合わせてお水とスポーツドリンクを使い分けましょう
水分補給は生きていく上で欠かせないことで、さらにその質を良くするにはシーンに合わせることです。
日常生活はお水を飲み、運動をする時にはスポーツドリンクを使うように、汗をかく量や気温、体調などに合わせて飲むものを決めましょう。