赤ちゃんのお水は、硬度60mg/L未満の軟水を目安に選びましょう

赤ちゃんに使う水を選ぶとき、「硬度はどのくらいがいい?」「硬水と軟水は何が違う?」「ミルク作りにも同じ水を使える?」など、硬度が気になる方も多いのではないでしょうか。
水の硬度は、含まれているカルシウムやマグネシウムの量によって決まります。赤ちゃんに使う場合は、大人と同じ基準で選ぶのではなく、体への負担も考えて硬度やミネラル量を確認しておきましょう。
この記事では、水の硬度の基本から赤ちゃんに適した硬度、硬水を避けた方がよい理由、ミルク作りに使う水の選び方まで解説します。
目次
硬度の高いお水が赤ちゃんに適さないのはなぜ?
水の硬度は、主にカルシウムやマグネシウムの含有量によって決まります。赤ちゃんに使用する水を選ぶ際は、硬度によってどのような違いがあるのかを知っておくことが大切です。
赤ちゃんは消化器官や腎臓が発達途中
赤ちゃんには、ミネラルを多く含む硬水よりも、硬度の低い軟水が適しています。
水の硬度は、含まれるカルシウムやマグネシウムの量をもとに数値化されており、この数値が高いほど硬水、低いほど軟水に分類されます。赤ちゃんは消化器官や腎臓などの機能がまだ発達途中にあるため、硬度の高い水を選ぶ基準を大人と同じにすると、ミネラルの摂取量が過剰になりやすい点に注意が必要です。
また、硬水に比較的多く含まれるマグネシウムは、摂取量や体質によってお腹がゆるくなることもあります。そのため、赤ちゃんに使う水は「軟水かどうか」だけでなく、具体的な硬度の数値を確認し、ミネラル分の少ないものを選ぶとよいでしょう。
ミルク作りにも硬度の低い水を選ぶ
赤ちゃんのミルク作りに使用する水も、硬度の低い軟水が適しています。
粉ミルクには、赤ちゃんの成長に必要な栄養成分があらかじめバランスを考えて配合されています。調乳にミネラルを多く含む硬水を使用すると、粉ミルク本来のミネラルバランスに影響する可能性があるため、硬水は避けましょう。
また、ミルク作りでは水の硬度だけでなく、調乳時の温度にも注意が必要です。粉ミルクは70℃以上のお湯で溶かし、授乳できる温度まで冷ましてから与えます。
赤ちゃんの水選びで確認したいポイント

赤ちゃんに使う水を選ぶ際は、硬度だけでなく、水に含まれる成分や用途も確認しておきたいポイントです。ここでは、軟水や純水(RO水)の特徴と、赤ちゃんに使う際の考え方を解説します。
赤ちゃんに適した水の硬度とは?
赤ちゃんに使用する水は、カルシウムやマグネシウムなどの含有量が少ない、硬度の低い軟水を選びましょう。
水の硬度は、主にカルシウムとマグネシウムの含有量をもとに示されます。同じ軟水に分類される水でも硬度には幅があるため、「軟水」という表示だけではなく、商品ラベルなどで具体的な硬度を確認することが大切です。
当社が0〜2歳のお子さまの保護者62名を対象に実施したアンケートでは、水選びで不安に感じたこととして「硬度・ミネラル」を挙げた方は37.1%でした。赤ちゃんに使う水では、衛生面だけでなく、水に含まれるミネラルの量を気にしている保護者も少なくないことがわかります。
赤ちゃん向けの水を選ぶ際は、商品名や「天然水」といった表示だけでは硬度を判断できません。特に市販のミネラルウォーターは商品によって硬度が異なるため、成分表示を確認し、カルシウムやマグネシウムの含有量が少ない水を選びましょう。

赤ちゃんには軟水や純水(RO水)が使いやすい
赤ちゃんの飲み水やミルク作りには、ミネラル分の少ない軟水や純水(RO水)が使いやすいでしょう。
純水(RO水)は、RO膜(逆浸透膜)によって不純物やミネラル分を除去した水です。カルシウムやマグネシウムなどの含有量が少ないため、硬度やミネラル量を抑えた水を選びたい場合の選択肢のひとつです。
当社アンケートでは、ウォーターサーバーを検討したくなる条件として「純水・RO水であること」が40.3%で最多という結果でした。硬度を毎回確認する手間を省きたい家庭にとって、純水・RO水は選びやすい基準になっているのかもしれません。
軟水やRO水は、赤ちゃんの飲み水だけでなく、ミルク作りや離乳食などにも使用できます。毎日繰り返し使うことを考えると、硬度やミネラル量を確認するとともに、必要なときに準備しやすいかという点も含めて選ぶとよいでしょう。

硬度の高い水にもメリットはある
硬度の高い水は赤ちゃんには適していませんが、大人が飲む場合や料理に使用する場合には、硬水ならではの特徴があります。軟水との違いを知り、飲む人や用途に合わせて使い分けることが大切です。
硬水はミネラルを補給できる
硬水には、軟水と比べてカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれています。そのため、大人が日常の水分補給に取り入れる場合は、水分とともにミネラルを摂取できることが特徴です。
ただし、含まれるミネラルの種類や量は商品によって異なります。また、硬水を飲み慣れていない方は、マグネシウムの影響などによってお腹がゆるくなる場合もあるため、体質や体調に合わせて取り入れましょう。
硬水が向いている料理もある
硬水は、料理によってはその特徴を活かせる場合があります。たとえば、肉を煮込む料理などでは硬水が使われることがあり、料理の種類によって軟水と硬水を使い分ける方法があります。
一方、ご飯やだしなど、日本の食生活では軟水が適している料理も多くあります。水は硬度によって味わいや料理への影響が異なるため、「硬水と軟水のどちらが優れているか」ではなく、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
大人と赤ちゃんでは適した硬度の目安が異なる
大人が硬水を飲む場合、健康な状態であれば問題ないことがほとんどですが、体質によっては合わないこともあります。特に、普段から軟水を飲んでいる方が硬度の高い水を飲むと、含まれるマグネシウムの量などによって、お腹がゆるくなることがあります。
一方、赤ちゃんは消化器官や腎臓などが発達途中にあるため、大人と同じ感覚で硬度の高い水を選ぶのは避けた方がよいでしょう。「体質に合うかどうか」で判断するのではなく、月齢を問わず硬度の低い水を基準にするとよいでしょう。
赤ちゃんに使う水は硬度だけでなく用途に合わせて選ぶ

赤ちゃんに使う水は、飲み水だけでなく、ミルク作りや離乳食などさまざまな場面で使用します。硬度やミネラル量を確認したうえで、日常的な使いやすさも含めて選ぶことが大切です。
飲み水や離乳食にはミネラル分の少ない水を選ぶ
赤ちゃんの飲み水や離乳食には、硬度が低く、ミネラル分の少ない水が使いやすいでしょう。
市販のミネラルウォーターを使用する場合は、商品ラベルで硬度やカルシウム、マグネシウムなどの含有量を確認します。「天然水」「ミネラルウォーター」といった名称だけでは硬度を判断できないため、成分表示まで確認することがポイントです。
離乳食でも、おかゆやスープなど水を多く使うメニューがあります。赤ちゃんが口にする水として、飲み水と同じように硬度やミネラル量を確認しておくとよいでしょう。
ミルク作りでは水の硬度と温度を確認する
赤ちゃんのミルク作りには、ミネラル分の少ない軟水やRO水を使用しましょう。
また、調乳では水の硬度だけでなく、お湯の温度にも注意が必要です。粉ミルクは70℃以上のお湯で溶かし、十分に混ぜたあと、授乳できる温度まで冷ましてから与えます。
ウォーターサーバーをミルク作りに利用する場合も、水の種類とあわせて、70℃以上の温水を使用できるか確認しておきましょう。
RO水なら硬度を気にせず幅広い用途に使いやすい
RO水は、RO膜(逆浸透膜)によって不純物やミネラル分を除去した水です。ミネラル分が少ないため、赤ちゃんの飲み水をはじめ、ミルク作りや離乳食など幅広い用途に活用できます。
アルピナウォーターは、北アルプスの天然水を原水としてROろ過した超軟水です。商品ごとに成分表示を確認する手間をかけずに、硬度の低い水を選びたいご家庭にも取り入れやすく、ウォーターサーバーなら冷水と温水を必要なときに利用できます。
赤ちゃんのお世話では、飲み水や離乳食、ミルク作りなど水を使う機会が多くあります。水質だけでなく、必要な量を無理なく用意できるか、日常的に使いやすいかという点も含めて選ぶとよいでしょう。
赤ちゃんの水の硬度に関するQ&A
赤ちゃんに使う水を選ぶ際は、軟水と硬水の違いだけでなく、硬度の確認方法や市販の水を使えるかなども気になるところです。ここでは、本文で詳しく触れていない水の硬度に関する疑問について解説します。
Q1. 水の硬度はどこを見ればわかりますか?
市販のミネラルウォーターでは、商品ラベルやメーカーの商品情報などに硬度が記載されている場合があります。
硬度の表示がない場合でも、カルシウムやマグネシウムの含有量が記載されていることがあります。赤ちゃんに使用する水を購入する際は、商品名だけで判断せず、成分表示を確認するとよいでしょう。
Q2. 水道水は赤ちゃんに使えますか?
日本の水道水は水質基準に基づいて管理されており、赤ちゃんにも使用できます。
ただし、ミルク作りに使用する場合は、粉ミルクを70℃以上のお湯で調乳するなど、適切な方法で使用することが大切です。また、地域によって水道水の硬度には違いがあるため、気になる場合は自治体や水道事業者が公表している水質情報を確認するとよいでしょう。
Q3. 硬水を赤ちゃんが少し飲んでしまった場合はどうすればよいですか?
硬水を少量飲んだからといって、必ず体調に変化が現れるわけではありません。まずは赤ちゃんの様子を確認しましょう。
下痢や嘔吐などの症状が見られる場合や、普段と様子が異なる場合は、必要に応じて医療機関へ相談してください。
Q4. 軟水ならどの商品でも赤ちゃんに使えますか?
軟水に分類されていても、商品によって硬度や含まれるミネラル量は異なります。そのため、「軟水」という表示だけでなく、具体的な硬度や成分を確認して選ぶことが大切です。
また、赤ちゃんに飲み水として与える場合は、月齢や授乳・離乳食の状況も考慮しましょう。母乳やミルクを中心に水分を摂取している時期は、別途水を飲ませる必要は基本的にありません。
(まとめ)赤ちゃんのお水の硬度は?軟水・硬水の違いや選び方を解説
赤ちゃんのお水は、硬度60mg/L未満の軟水を目安に選びましょう
赤ちゃんに使う水は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含む硬水を避け、硬度の低い軟水を選ぶことが大切です。赤ちゃんは消化器官や腎臓などが発達途中にあるため、水を選ぶ際は商品名だけでなく、硬度やミネラル量まで確認しましょう。
当社アンケートでも、水選びで「硬度・ミネラル」に不安を感じる保護者が見られ、「純水・RO水であること」はウォーターサーバーを検討したくなる条件の最多となりました。
飲み水や離乳食にはミネラル分の少ない水を選び、ミルク作りでは水質に加えて70℃以上のお湯を使用するなど、適切な調乳方法を守ることも重要です。赤ちゃんの用途に合わせて、硬度や成分、毎日の準備のしやすさを確認しながら使いやすい水を選びましょう。
・厚生労働省「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドラインについて」


