ウォーターサーバーでは空焚きは基本的に起きない
いつでも欲しいときに、冷水だけではなく温水も適温で供給されるウォーターサーバーは非常に便利で重宝します。
冷水に関しては冷やすだけですからあまり心配はありませんが、温水は電気で温めているわけですから、万が一お水がなくなってしまったときには空焚きを起こしてしまわないかと考えてしまうものです。
空焚きを起こしてしまうと、機器の故障など重篤な事態になることは想像に難くありません。
しかし、ウォーターサーバーは万一のことを考え、空焚きを起こさないような仕組みになっていることがほとんどなのです。
空焚きを防止する機能がある
ウォーターサーバーの仕組みでは。
お水のボトルからタンクにお水が補充されるようになっているため、タンクの中には常にお水がある状態です。
このように、タンクに常にお水がある状態にしておくことで、万が一ボトルのお水がなくなってしまったときにも空焚きを防止することができるのです。
こうした機能はウォーターサーバーの多くについており、安心して利用することができるようになっています。
ウォーターサーバーの空焚きを防ぐために
万が一ウォーターサーバーで空焚きが起こってしまわないよう、その機器ごとに空焚きを防止する仕組みがあります。
その仕組みと、利用者が注意しておきたいことを下記に挙げます。
まずはウォーターサーバーの仕組みから知る
ウォーターサーバーの中で空焚きを防止できることを理解するために、まずウォーターサーバーの仕組みを知っておくことから始めましょう。
ボトルをセットしてタンクにお水を補充する
ウォーターサーバーにお水のボトルをセットすると、機器の中に搭載されているタンクの中に必要な分だけお水が補充されていきます。
そして、タンクの中のお水を使って量が減るたびに、またボトルのお水から補充するというのが基本的なシステムなのです。
基本的に、タンクにお水がある状態なら蛇口からお水を出すことができるようになっています。
ボトルは温水と冷水で別々
ウォーターサーバーが同時に温水と冷水を蛇口から出すことができるのは、温水を作るタンクと冷水を作るタンクがそれぞれ別にあるためです。
ボトルのお水は、それぞれのタンクへ補充され、そこで温水と冷水が作られているわけです。
この温水タンクにお水がなくなったときが、空焚きが起こってしまう可能性がある状態と言ってよいでしょう。
タンクにお水がある間は空焚きしない
温水タンクについて言うと、このタンク内で電気によってお水が温められることで適温の温水を供給することができるといえます。
このタンク内の温水がすべてなくなってしまったときに空焚きが発生するわけですが、逆に言えば、温水タンクの中にお水がある状態なら空焚きは起きないと考えてよいのです。
つまり、温水タンクの中に常にお水がある状態にしておくことが、空焚きを防ぐことにつながるわけです。
空焚き防止機能
多くのウォーターサーバーでは、空焚き防止機能と呼ばれるものを搭載しています。
これは、簡単に言えば上記のように温水タンクの中にお水を残しておく機能です。
仕組みとしては、温水タンクの中のお水を減らさなければよいわけですから、ボトルからお水が新たに供給されない状態、つまりボトルが空になった状態の時点で、蛇口から温水が出ないようにするというものです。
ボトルからお水の供給がなくなってしまったときにも、タンクにはほぼ満水の温水が残っています。
これは、温水をストックしておいていつでも適温のものを蛇口から供給するためです。
ボトルが空になってしまった時点で蛇口から温水が出ないようにしておけば、タンクの中の温水量を維持することができ、結果空焚きしなくて済むということです。
長期間の放置は注意
このように、ウォーターサーバーには空焚きを防止するために温水を蛇口から出ないようにする機能がついていますが、その状態を維持できるのはそう長期間ではありません。
温水タンクにお水がある状態で電源をつけていると、その間はタンクの中では加熱が続きますから、その間にどんどんお水が蒸発していってしまいます。
その結果、蒸発によってタンクのお水が少なくなることも十分に考えられ、その場合にはやはり空焚きを起こしてしまうことにつながります。
念のため、空焚き防止機能がついているからといって長期間放置しないようにしましょう。
ボトルをこまめに交換しなければならない
ボトルのお水がなくなったときも短期間であれば、ウォーターサーバーの空焚きを防ぐことは可能です。
しかし、タンクの中のお水が蒸発してなくなってしまうことを考えると、ボトルのお水が空のまま長期間放置しているのは危険です。
最終的には、ボトルの交換をこまめに行い、いつでもお水を切らさないようにする配慮も空焚き防止につながってくるのです。
今ウォーターサーバーにセットしているボトルが空になってからできるだけ間を空けないように、こまめに交換すれば、空焚きの可能性も減って安心です。
正しい使い方で空焚きを防止しよう
こうした空焚き防止については、各社ウォーターサーバーの取扱い説明書などに明記されているはずです。
また、場合によっては空焚き防止機能がついていないことも考えられるため、チェックしておくのがよいいでしょう。
ウォーターサーバーを正しく使って、安全に適温の温水を楽しみましょう。