嘔吐で起こる脱水症状を防ぐには適切な水分補給が大切です

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嘔吐は様々な要因で起きる症状。

多くの場合は身体が回復するとともに、吐き気がおさまります。

嘔吐のときは身体が脱水症状を起こしていないか注意しましょう。

水分補給で大切なのは少量をこまめに摂取すること。

嘔吐直後は1時間程度様子を見て、ティースプーン一杯から水分を摂取します。

様子を見ても吐き気が悪化したり、意識障害など他の症状があらわれたりしたときはすぐに医師の診察を受けましょう。

嘔吐直後の身体にもやさしい水分補給とは

嘔吐直後の胃腸は弱っています。

水分補給は胃に負担をかけるものは避けましょう。

牛乳やジュース、スポーツドリンクは胃腸への負担になることがあります。

自宅でも作れる経口補水液で、効率よく水分を補給してください。

ウォーターサーバーがあればすぐに経口補水液用のお水を用意できて便利です。

嘔吐のメカニズムと水分補給

活性酸素が原因の病気を予防する
嘔吐とは、体調不良や食べすぎ、身体に合わないものを食べたときなどに起きる症状です。

脳内の嘔吐中枢が刺激され、吐き気をもよおします。

多くの場合は体調が良くなるにつれて、吐き気がおさまりますが、嘔吐したときに血が混じったり、激しい頭痛を伴ったりするときは早めに医師の診察を受けましょう。

胃腸炎などの病気になったときも嘔吐の症状があらわれます。

冬場などは子供がかかりやすいロタウイルスなどのウイルス性胃腸炎が蔓延する時期。

一方で夏になるとO-157に代表される細菌性の急性胃腸炎が蔓延しやすい時期になります。

多くの場合はせきや鼻水のような風邪の症状があらわれてから、嘔吐や下痢に発展します。

適切な水分補給で身体を守りましょう。

子供が嘔吐しやすい理由とは

大人よりも子供は嘔吐しやすいといわれています。

成人の場合は嘔吐の原因は消化器に原因のものが多く、子供の場合は嘔吐の原因は様々です。

子供は大人と比べると胃の消化機能が未熟なうえ胃も小さくて寸胴の形。

少しの刺激でも簡単に吐いてしまいます。

特に食事の直後は吐き戻しやすいので、急に揺さぶるなどの行動は避けましょう。

乗り物に乗るときも、食事の直後は避けたほうが無難です。

子供の嘔吐で心配になるのが脱水症。

子供は大人よりも多くの水分が必要で身体が小さいため、すぐに水分不足に陥ります。

子供が嘔吐したときは落ち着いて様子を観察して、他の症状が出ていないか注意しましょう。

子供が嘔吐したときは30分から一時間程度絶食して様子を見ましょう。

胃腸が収縮した状態では多くの水分を受け止められず、また吐き戻すかもしれません。

コップ一杯のお水を与えたとすると、吐き戻すときは胃液の分があるのでコップ一杯以上の水分を失います。

水分を与えることで逆に水分を失うこともあるのです。

吐き気止めなどを使用して、胃腸を休めてから水分を与えてください。

胃腸炎のときの水分補給のポイント

胃腸炎で嘔吐したとき水分補給で気をつけてほしいのが、タイミングと水分の量です。

嘔吐直後は胃が受け付けないため飲み物や食べ物を摂取するのは避けてください。

30分から1時間程度は胃を休めて、口の中が気持ち悪いときは軽く口をゆすいでください。

時間がたってから水分を少量ずつ摂取します。

もどかしいようでも初めはティースプーン1杯ずつから。

コップの水をごくごく飲み干してしまうと胃に負担をかけてしまいます。

水分補給しながら4時間程度は様子を見て吐き気が落ち着くのを待ちましょう。

時間を置いても吐き気がおさまらず症状が悪化している場合は医師の診察や点滴を受けましょう。

意識が朦朧としたり、高熱が出たりしたときはすぐに受診をおすすめします。

嘔吐のときの水分補給は何を飲めばいいの?

嘔吐したときに大切なのが水分補給。

ただし水分なら何でもいいわけではありません。

身体に負担をかけずに、吸収しやすいものを選ぶようにしてください。

子供の水分補給に選びがちなのが牛乳やジュースです。

水分とともに栄養を摂ることができる飲み物ですが、嘔吐を繰り返すような状態では身体への負担が大きくなりすぎます。

吐き気が完全におさまって回復するまでは避けたほうがいいでしょう。

乳児の場合は母乳や粉ミルクを与えます。

量を調節するには哺乳瓶やティースプーンを利用しましょう。

吸収されやすい水分補給と聞いてイメージしやすいのがスポーツドリンクでしょう。

しかしスポーツドリンクは弱った胃腸は想定していないため、糖分が多すぎます。

吸収されやすい飲み物としておすすめなのが経口補水液。

ドラッグストアで販売されているうえ、家庭でもつくることができます。

経口補水液は1リットルの水に砂糖大さじ4と1/2、塩小さじ1/2を加えるだけで完成。

お水は湯冷ましなどでかまいませんが、ウォーターサーバーがあればすぐに経口補水液を用意できます。

なぜ嘔吐が起きるの?

嘔吐や吐き気は主に消化器の乱れが原因で起こります。

それ以外には乗り物酔いや、精神的なストレスなどが原因になることも少なくありません。

吐き気は胃腸炎や風邪でよくあらわれる症状ですが、安心は禁物です。

他の症状があらわれていないかよく観察しましょう。

嘔吐したときは体力を奪われないように、水分補給も行ってください。

嘔吐や吐き気は様々な原因で起きる症状です。

症状が改善しないときや出血を伴うときは医師の診察を受けましょう。

嘔吐のときは身体に無理をさせない水分補給をしましょう

嘔吐が続くと水分が奪われ、体力も消耗します。

吐き気がおさまったら、様子を見てから水分を補給しましょう。

身体の負担になるようなジュースや牛乳は避けてください。

家庭でつくることができる経口補水液が吸収しやすくておすすめです。