新陳代謝の低下は胃腸を弱らせて下痢になることもあります


新陳代謝というのは古い細胞が新しい細胞へと生まれ変わっていくことを指しています。

新しくなることで細胞は元気に働くことができ、身体のあらゆる機能を正常に保つことができます。

下痢が起きる原因はいくつかありますが、根本的に胃腸の働きが弱っていると下痢になりやすいです。

新陳代謝が低下すると胃腸の細胞の生まれ変わりも悪くなっている可能性があります。

さらに胃腸の機能が低下すると新陳代謝もさらに悪くなるという悪循環に陥りがちです。

新陳代謝の悪化で胃腸に負担がかかると水分が吸収しきれず下痢になります

下痢というのは便の水分が多い状態を指します。

水分は腸で吸収されますが、その機能が低下していると吸収されきれない水分が便と一緒に出てしまうのです。

また、胃の消化機能低下で十分に消化されていない食べ物が腸に送られると腸に負担をかけて下痢を起こしやすくもなります。

そのため新陳代謝の低下で胃腸の働きが弱くなっていると、下痢を引き起こす可能性があるのです。

新陳代謝の低下と下痢を予防するにはいくつかの方法があります

最近胃腸の調子が悪い、その原因は新陳代謝の低下かもしれません。

そんなときはどうしたら良いのか、解決策などをお話していきます。

新陳代謝と身体の冷えによる下痢は血行促進で予防

新陳代謝が悪くなる原因のひとつが、血流の悪化です。

血液は身体が必要とする栄養素や酸素を運び、不要になった物質を回収するという役割を持っています。

そのため、血液が滞ると身体のさまざまなところに支障をきたしてしまいます。

細胞が必要とする栄養素も不足するので、新陳代謝も悪くなりやすいです。

血流が悪くなると手足などの冷えを感じやすくなります。

これは胃腸の働きが低下しているサインかもしれません。

内蔵は生命活動に重要なため、身体はそこを守るように働きます。

血流が悪く胃腸が冷えると、外側に熱が逃げないようあえて手足の血流を悪くするように働くのです。

当然、胃腸が冷えることは下痢の原因にもなります。

下痢になるということは胃腸の調子が悪く、胃腸の調子が悪いと全身の血流が低下しやすい、新陳代謝が悪いと身体の機能が低下しやすいなど、お互いに影響しあっているといえます。

そのため身体の内側から温めて、血流と新陳代謝を良くすることが大切です。

血液は水分が大半なので、しっかりと水分補給することも大切。

おすすめなのは朝いちばんに白湯を飲むこと。

朝は体温が一番下がるタイミングですし、寝ている間に身体の水分が失われています。

白湯は冷えた内臓を温めてくれる効果もあり、水分も摂れるので効果的です。

水分代謝と新陳代謝

新陳代謝が悪いと身体の水分代謝も低下している可能性があります。

水分代謝とはその名前から分かるように、身体に取り込んだ水分が身体を巡り排出されるまでの代謝を指します。

水分代謝が悪いと身体に水分が溜まりやすく、溜まった水分が腸に移動すると下痢を引き起こす原因になるのです。

水分代謝の異常にもさまざまな要因があります。

そのうちの一つが血行不良。

水分は血液やリンパ液などで体内を巡るため、その流れが悪いと水分代謝も悪くなります。

血行不良は新陳代謝低下の原因と共通しています。

血液は重力の関係で下半身ほど溜まりやすい状態です。

下半身の血液を送り返すのに重要な役割を持つのが筋肉、特にふくらはぎは第二の心臓といわれるほど重要です。

運動不足で身体を動かしていないとこの機能が低下しやすいです。

デスクワークで同じ姿勢が続く人も要注意です。

足首を回す、かかとの上げ下げをするなどの簡単な動きでも血行促進への効果が期待できます。

さらに、ウォーキングやもも上げ運動なども取り入れていくとより効果的です。

下痢の時は冷たいお水より常温や白湯が良い

新陳代謝を良くするために水分補給は大切です。

しかし下痢が続いているときに冷たいお水を飲むことはおすすめできません。

冷たいものは胃腸にとって刺激物で、腸のぜん動運動を活発にしてしまいます。

腸が働くなら良いように思いますが、そうとは限りません。

便はぜん動運動によって運ばれますが、活発過ぎると水分が吸収されず柔らかいまま排出されてしまい、下痢の原因になるのです。

また、冷たい水によってお腹が冷えます。

そうすると体温の低下を防ぐために血管を収縮させるので、血流が悪くなります。

さらに胃腸に入った冷たい水は、消化を助ける酵素の働きを鈍くすることも考えられます。

身体を守るための反応が、結果として消化不良を起こし下痢になることもあります。

下痢の時に冷たいお水を飲むことは胃腸への負担を増やすことになります。

そのため、冷たいお水よりも負担をかけない常温のお水や白湯などを飲むようにしましょう。

また、ミネラルウォーターはミネラルが胃腸の負担となることもあるため、下痢のときにはおすすめできません。

特にミネラルが多い硬水は、下痢を起こしやすいです。

沸騰させてもミネラルの量は減らないので注意しましょう。

下痢は新陳代謝以外にも原因があることがあります


下痢を起こす原因として考えられるものに身体の冷えがあります。

身体の冷えは新陳代謝を悪くするだけではありません。

胃腸ではその働きを助ける酵素が働いていますが、酵素の働きには一定の温度が必要です。

身体の冷えや、急激に冷たいものを摂るなどして胃腸の温度が低下すると酵素がうまく働かなくなり消化不良を引き起こす可能性があります。

そして急激に冷たいものを摂ることで、腸が活発に働きすぎるのも下痢を起こす原因です。

新陳代謝を良くして下痢を予防しましょう

新陳代謝は身体の健康維持に欠かせないことです。

身体の負担にならないお水を飲んだり運動したりして新陳代謝を良くして、下痢になりにくい身体を作りましょう!