新陳代謝でできた老廃物を排出するにはお水が重要な働きをしています


成人の体には、約30兆もの細胞があると言われています。

その細胞の中では、常に栄養素や電解質が代謝され、その結果として老廃物が生まれ、血液中に放出されます。

一部の老廃物は、体から排出する必要があります。

その役割を担っているのが、大便や尿です。

尿は水分をも体から排出させますから、体内の水分は減ってしまいます。

ですから、それを補うためにお水を飲むことが必要になります。

一部の老廃物は人の体にとって有害です

生きている細胞の中では、栄養素や電解質が代謝されますが、糖質や脂質は代謝されることで二酸化炭素と水が排出され、二酸化炭素は血液によって肺まで運ばれ、吐く息とともに体から出されます。

しかし、たんぱく質の場合は、代謝の結果としてアンモニアが生まれます。

これは人体にとっては非常に有害なので、尿とともに体から排泄される必要があるのです。

お水を飲んで、新陳代謝によって生まれる老廃物を体外へ出しましょう

『あなたの体はあなたが食べたものからできている』、最近よく耳にする言葉です。

人は生きていくために呼吸し、食べ物を食べ、それを体内で代謝しています。

その結果として老廃物が生まれます。

人の体内で栄養素の代謝が行われることでどのような老廃物が生まれるのか、またそれらをどのようにして体から排出しているのかについて、ご紹介しましょう。

栄養素を代謝した結果うまれる老廃物

三大栄養素と言われるものにはたんぱく質、脂質、炭水化物があります。

炭水化物は体内でその後糖質となり、脳やその他の細胞が活動するためのエネルギー源となります。

また、脂質も細胞表面の膜の材料となるため、体内で代謝されています。

炭水化物や脂質は細胞内で代謝された結果、老廃物として二酸化炭素と水ができます。

一方、たんぱく質の場合ですが、肝臓でアミノ酸へと変換され、その後細胞でも代謝されるのですが、その結果としてアンモニアが生まれます。

このアンモニアは人体にとっては非常に有害で、体内に残っていると脳など神経の細胞を侵す危険性もあります。

これらの栄養素は細胞が元気に活動するためには必要不可欠なものですが、必ず老廃物を生み出しますので、それらの一部は体から排泄される必要があるのです。

体内でできた老廃物を体から排出する方法

人間の体には約30兆個の細胞があると言われていて、それらは活動を維持するためにも常に代謝を行う必要があります。

ですが、結果としてできる老廃物は体内に溜めておくと危険なものもあり、それらは体から排出する必要があります。

炭水化物や脂質が代謝された結果としてできた二酸化炭素は、細胞から血液へと放出されます。

その血液は一旦心臓に戻った後肺の方へと送られ、二酸化炭素は血液から肺の方へと移されることで、吐く息とともに体から排出されます。

一方、たんぱく質を代謝した結果としてできたアンモニアですが、これは肝臓で尿素窒素へと変換されます。

その後、やはり血液の方へ放出されます。

その血液が腎臓を流れた時、水分と共に尿素窒素は腎臓の方へと移されます。

これを『ろ過』と言い、これによって尿素窒素は尿と共に体から排出されるのです。

体内で二酸化炭素や尿素窒素が溜まると、体の中は中性から酸性へと変化し、これによって細胞での代謝が正常に行われなくなるため、体から排出されることが必要になるのです。

老廃物を排出することとお水の関係

タンパク質、脂質、炭水化物、この3つの栄養素が代謝された結果としてできた老廃物と、それらが排出される過程は先ほどお話ししました。

そして、これらが滞りなく体から排出されるためには、血液が順調に流れること、また細胞の中や細胞と細胞の間にある細胞間質に十分な水分があることが必要になります。

特に血液の場合、腎臓を通ることで水分がろ過され、そのうちの99%は体内へ戻されるとはいうものの、それでも一日に1500~2000ml程度の水分は失われることになります。

そのため、水分補給をしていないと血液中の水分にあたる血漿が減ってしまい、血液はドロドロになって流れにくくなってしまいます。

そうすると、二酸化炭素や尿素窒素といった老廃物がきちんと排出器官へと送られなくなるため、身体にとっては危険な状態となるのです。

お水を飲むことは、血液の流れやすさを維持することで体内に老廃物が溜まることを防ぐことにも関係しています。

一日当たり200ml程度のお水は飲むようにしましょう。

新陳代謝の結果できる老廃物は体から排出される必要があります


食べ物から得た栄養素を代謝した結果としてできる老廃物は、体にとって有害なものが多いので、体から排出されることが求められます。

タンパク質が代謝された結果できるアンモニアは、人体にとって非常に有害です。

脂質や炭水化物の代謝でできた二酸化炭素も、体からは排出される必要があります。

それらは血流にのって関係器官へと運ばれ排出されるので、その器官まで運ぶための血液の流れやすさというのはとても重要なのです。

血液を流れやすくするために十分な水分補給をしましょう

血液が順調に流れてくれることで、老廃物は必要な器官へと運ばれ、排出することが可能になります。

ですから、血液中の血漿、つまり水分にあたるものの量が十分であることがとても大切なのです。

お水を飲んで、血液の流れやすさを維持するようにしましょう。