水分不足がホルモンバランスを乱し生理不順を起こすといえます


生理不順に悩まされている女性も多いでしょうが、その原因の一つに水分不足が関係しています。

生理を起こすには、女性ホルモンの働きが必要不可欠です。

この女性ホルモンには、体内の水分を保つ働きもあります。

妊娠しやすい環境、すなわち子宮の強化や乳腺の発達のためには水分が必要とされるためです。

ところがもし体内に十分な水分がなければ、ホルモンが正常に作用しなくなります。

このように生理不順と水分不足が女性ホルモンを媒介して、間接的に関係しています。

生理中にのどが渇きやすくなるのも同じメカニズム

生理中、普段と比較するとのどがよく渇くという女性も多いでしょう。

これも女性ホルモンが水分をいつも以上に貯め込もうとしていることが関係しています。

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。

この中でも後者のプロゲステロンが、水分を保つ働きを担っています。

生理不順を起こさないようにするための正しい水分摂取法

上で紹介したように、水分不足が慢性的に続くことで、生理不順をもたらす危険性があります。

では具体的にどのように水分を摂取すればよいのかについて以下で詳しく紹介します。

基本的にのどの渇きを感じる前に、こまめに水分を摂取する習慣をつけることです。

1回当たりは少量・回数を増やす

1日に必要な飲料水は1.5リットル程度といわれています。

しかしこれを一気の飲むのはさすがに難しいでしょう。

そこで1回当たりの摂取量は少なくして、回数を増やしこまめに水分を摂取することです。

たとえば1~2時間に1回のペースでお水を飲めば1回当たりの摂取量はコップ1杯でも、うえで見た1.5リットルの水分摂取はクリアできます。

のどが渇いていなくても、こまめに水分摂取することが水分不足を防げます。

何かと紐づけしてお水を飲むように心がけるといいかもしれません。

たとえば食事の前後にコップ1杯のお水を飲むようにすれば、1日3食と仮定して6杯の水分を摂取できます。

プラス朝起きたときと夜眠る前もしくはお風呂に入る前にコップ1杯ずつのお水を飲むようにすれば、十分必要な水分は確保できます。

1.5リットルといわれるとかなり厳しい条件と思うかもしれませんが、このように1日に何度も摂取すればそれほど難しいものではないです。

普通のお水をベースに水分補給

水分摂取できれば生理不順対策ができると思っている人もいるかもしれません。

しかし水分を摂取するにあたって、基本的にはお水を飲むように心がけましょう。

現在ではお店に行くと、お水のほかにもお茶やコーヒー、ジュースなどが多数販売されています。

ただこのようなお水以外の飲み物で水分摂取しても、長期的には期待された効果がダウンしてしまいます。

よくのどが渇いたときに、コーヒーや緑茶を飲むという人もいるでしょう。

しかしコーヒーや緑茶には共通して、カフェインが多く含まれています。

このカフェインですが、利尿効果があるといわれています。

つまりせっかく水分摂取しても、すぐに尿として排出されるので十分な水分補給ができないわけです。

ジュースの場合には糖分が多く含まれているため、過度に摂取すると糖分過多の状況に陥り、健康面でマイナスになりかねません。

中にはスポーツドリンクをよく飲むという人もいるでしょう。

スポーツドリンクは素早く水分補給ができると思われています。

しかし糖分のほかに、塩分も多く含んでいます。

運動をして大量に汗をかいた場合には水分補給にスポーツドリンクを摂取するのがいいですが、普段はあまりお勧めできません。

お酒を飲む前に水分補給すること

お酒をよく飲むという方はいませんか?

そのような方なら経験があるでしょうが、お酒を飲むとトイレが近くなりませんか?

これはアルコールの作用が影響しています。

アルコールには利尿作用があるため、普段よりもよくトイレに行くようになるのです。

しかもアルコールを摂取した時には飲んだ水分よりも多く尿として体外に排出されてしまいます。

ですからお酒を飲む機会があれば、チェイサーとしてお水を近くに置いておくのがおすすめです。

またお酒を飲む前や居酒屋などで飲んで戻ってきた際には、お水を1杯飲むように心がけるのも意識してみましょう。

あとお酒の飲みすぎは生理不順以外にもいろいろと不都合の生じる可能性が高いので、ほどほどを心がけることがよいでしょう。

生理不順の原因のホルモンバランスは生活習慣でも影響される


生理不順と水分不足が関係しているのは、ホルモンバランスの乱れが関係していると紹介しました。

このホルモンバランスですが、水分不足のほかにもいろいろな要因で起こります。

とくに生活習慣の乱れには注意する必要があるでしょう。

栄養バランスの偏った食事や慢性的な睡眠不足、さらに過度にストレスのたまった状態が続くとホルモンバランスを乱れやすくします。

もし生活習慣の乱れの自覚があれば、一回生活リズムを見なおすのがおすすめです。

生理不順予防のためにも水分不足対策をしましょう

生理不順が起きると、女性の体にさまざまな症状をもたらします。

生理不順の原因の一つに水分不足があります。

たとえのどが渇いていなくても、ことあるごとにコップ1杯で構わないのでお水を飲むように心がけましょう。