1歳になっても母乳しか飲まない場合は水分補給方法を考えましょう


1歳になると、周りの赤ちゃんたちが次々に卒乳していくので、自分の赤ちゃんがいまだに母乳しか飲まないと不安になるのも分かります。

でも、ほとんどの場合、そんなに心配する必要はないのです。

母乳以外に離乳食を食べるようになると、おのずと母乳以外のものから水分補給をする必要性が出てくることには変わりないのですが、食物に含まれている水分で足りてしまっている可能性もあるのです。

1歳で母乳しか飲まない場合でも水分補給はできている

本当に水分不足になると、おしっこの色が濃くなって、量と回数が激減します。

さらに、ウンチが固くなって便秘になってしまいます。

脱水症状になると、発熱することもあります。

母乳以外に水分を飲まなくても、上に挙げたような症状が出ていなければ、水分不足を心配する必要はないでしょう。

もう1歳なのに断乳できない!どうしたらいいのか

1歳を過ぎたのにいまだに「おっぱい」を欲しがる……、同じ悩みを抱えているお母さんはたくさんいます。

母乳以外のものを飲まない場合に心配になるのは、水分不足にならないか、ということもそうですが、どうやって断乳すればいいか、ということかもしれません。

ここでは、1歳を過ぎている赤ちゃんを断乳に成功させる方法と、その過程での水分補給方法について考えましょう。

卒乳するまで待ってもよいという考え方もある

卒乳と断乳はちがいます。

断乳とは、赤ちゃんがおっぱいを欲しがっていてもお母さんの意思でやめさせること、それに対して卒乳とは、赤ちゃんの方からおっぱいに興味がなくなり、見向きもしなくなること。

卒乳の時期は赤ちゃんによって違うので、専門家によってはお母さんは焦らずに、赤ちゃんの卒乳の時期までまってもいいのではないか、という意見もあります。

卒乳まで待つにしても、離乳食を始める以上水分補給は必要です。

飲もうとしなくても、白湯や薄めの麦茶を根気強く与えてみましょう。

どうしても飲もうとしないなら、水分は足りているのかもしれません。

冒頭で挙げた、尿の量が減る、便秘、発熱などの症状がなければ問題ないかと思われます。

卒乳のときが来るまで母乳だけで水分補給、ということになる可能性もあります。

断乳の日を決めたら徹底して断乳する

卒乳の日まで待つ、というのもいいですが、事情からそういうわけにはいかないこともあります。

職場復帰が迫っていたり、次の妊娠に備えたいと思っていたり……。

母乳は、できれば生後10か月めくらいまで与えるのが理想的だといわれています。

赤ちゃんに必要な栄養分が摂れるから、という理由だけでなく、精神的に安定するという効果もあるからです。

生後10か月以上たち、断乳を考えているなら、1ヶ月くらい前から「もうすぐおっぱいとバイバイだね」と言い聞かせるようにしましょう。

まだ言葉をしゃべれない赤ちゃんでも、言い聞かせは効果があります。

そして、断乳の日が来たら、朝に最後のおっぱいをあげ、「これでおっぱい最後だよ」と言い聞かせます。

それ以降は、赤ちゃんにねだられても泣かれても母乳をあげないようにします。

中には、断乳に備えて徐々に授乳の頻度を減らす人もいますが、それは赤ちゃんが欲求不満になり、余計に母乳を欲しがるようになってしまうので逆効果です。

それよりも、思う存分飲ませて「もういらない」という気持ちにさせる方が効果的です。

赤ちゃんが泣いておっぱいをねだり、仕方ないときには乳首に専用のテープを張って見えないようにしておき、赤ちゃんに見せて「もうおっぱい、ないね」といいましょう。

最初は泣くかもしれませんが、2~3日こちらがねばれば赤ちゃんは諦めて、スムーズに断乳できるでしょう。

こうして母乳で水分補給しなくなれば、白湯や薄い麦茶を飲むようになる可能性が高くなります。

スプーンで試してダメでも、ストローだと飲む場合もあります。

ストローでダメでもマグカップでいける場合もあります。

地道に飲ませてみましょう。

断乳の日は赤ちゃんもお母さんも体調万全の日を選ぼう

断乳の日は、赤ちゃんが元気で機嫌がよいときを選びましょう。

また、お母さんも乳房にトラブルのないタイミングを選びましょう。

断乳すると、すぐに乳房が張って痛くなります。

これまでせっせと母乳を作り続けてきたのですから、それも当然です。

断乳の日から数日は、1日に2~3回、痛くなった時だけ手で搾乳しましょう。

その時の注意点は、乳房の先の方だけ搾乳することです。

それを2日続け、3日目には乳房の根元の方からしっかりと搾乳します。

これでスッキリとし、痛くなることはほぼないでしょう。

入浴時など、血行が良くなるとまた乳房が張って痛くなることがありますが、痛いときだけ搾乳します。

その後は、1週間に1回のペースで搾乳してみて、出るようならしっかりと出し切っておきましょう。

だいたい2カ月くらいすると、乳房が張ったり痛くなったりすることはなくなります。

1歳になって卒乳していなくても大丈夫


1歳になっても飲み物を母乳しか飲まないと、お母さんは心配になるものですね。

でも、それほど心配する必要はありません。

3歳や4歳になってもおっぱいを飲んでいる子はませんよね。

赤ちゃんは成長して子どもとしての自覚が出てくると、自然とおっぱいを飲まなくなるものなのです。

それに、もし本当に水分不足になっているなら、嫌いな水分だったとしても飲もうとするものです。

水分を摂りたがらないなら、水分は足りているのかもしれません。

体調で判断してみましょう。

飲みやすいお水をあげてみてください

ミネラルを含んだ硬水は口当たりが重く、飲みにくく感じます。

水道水も、地域によっては硬水であることも……。

赤ちゃんはそれが原因でお水を飲みたがらない可能性もあります。

白湯を飲み始めの赤ちゃんには、口当たりの軽いピュアウォーターを飲ませましょう。