ミネラルウォーターを沸かしても成分に変化はありません

ミネラルウォーターは沸かしても成分が変化しません
日本で販売されている多くのミネラルウォーターは加熱処理がされ、不純物を取り除いています。

加熱処理によってミネラルなどの不純物が取り除かれるとなると、ミネラルが含まれていると言われているミネラルウォーターを沸かすとミネラルなどの成分は減ってしまうのか?と考える人もいるでしょう。

しかし、ミネラルウォーターを沸かしても、含まれているミネラルなどの成分に変化が起こることはありません。

ミネラルウォーターに含まれるミネラルは元素

ミネラルウォーターに含まれていると言われるミネラルや酵素などの成分は、元素で、元素は沸かしても変化することはないので、コーヒーや料理などに使用して加熱しても成分の効果を得ることは可能です。

お水は沸かせば不純物などが取り除かれるので、含まれている成分や不純物がなくなり安全に飲めると思っていると危険です。

ミネラル成分や酵素などの成分に変化はないので、そういった成分が多く含まれているミネラルウォーターを飲む場合は、ミネラルや酵素などを必要としない人は含まれている成分には注意しましょう。

⇒ミネラルウォーターを料理に使用する安全性について解説した記事はこちら

ミネラルウォーターを沸かすとメリットがある?

通常、お水は沸かすことで殺菌効果が期待できるので、飲む場合は沸かすことで安全性が高まると考えられています。

沸騰させてしまうことで、ミネラルウォーターに含まれるミネラルや酵素などの成分も消えることはありません。コーヒーや料理に利用しても、ミネラルウォーターの有効成分は体内に吸収できます。

このように沸かすことはメリットが多いのでしょうか?

また、何度もミネラルウォーターを沸かしているとポットなどが白くなることがありますが、それは成分が溶け出しているのではないのでしょうか?

ミネラルウォーターに含まれる成分が基本的には変化しない

ミネラルウォーターに含まれる成分は元素なので、沈殿したり、浮いたりすることはあっても、変化したり分解されたりすることはありません。

しかし、ポットなどで沸かしていると、ポットの底やふちが白くなっていることがあります。

これはミネラルウォーターから溶け出した成分ではなく、水蒸気に含まれている水分の中の成分の可能性が高いです。

沸かした後は早めに飲む

ミネラルウォーターに含まれるミネラルは沸かしても変化はありませんが、空気に触れることで酸化してしまいます。

酸化したら飲めない訳ではありませんが、成分の効果を期待するなら加熱した場合はできるだけ早めに飲む方がいいでしょう。

ミネラルウォーターを沸かしても意味がない?

多くの場合、お水を沸騰させるのは不純物を取り除くことが目的でしょう。

しかし、日本で販売されているミネラルウォーターはほとんどが加熱処理をしていて、不純物が取り除かれた状態です。それを再度沸騰させてもあまり意味がないでしょう。

ただし、加熱処理をしていないミネラルウォーターなどを沸かすことは、殺菌する点において意味があることです。フランスなどのミネラルウォーターは殺菌処理が行われていないものなので、気になる場合は沸して飲んでもいいでしょう。

また、ペットボトルなどで開封したものは、酸素に触れしまうので細菌が繁殖する可能性があります。

そういったミネラルウォーターを沸かすことで、殺菌処理ができます。

近年では、細菌を繁殖させない機能が付いているウォーターサーバーも増えているので、購入する際には確認してみましょう。

⇒ミネラルウォーターの安全性について解説した記事はこちら

ミネラルウォーターを効果的に飲む

ミネラルウォーターを効果的に飲むには
ミネラルウォーターは常温以上で飲むのがいいと言われています。冷やし過ぎると胃腸に刺激を与えることになり、お腹をこわしたり、体を冷やしたりしてしまうからです。

また、ハーブティーなどに使いたいと考えている人も多いでしょう。ミネラルウォーターは沸かしても含まれている成分に変化はないので、温かいハーブティーとして飲むのもオススメです。

また、ゆっくり飲むのが大切です。冷たいと一気に飲んでしまうこともありますが、沸かしたものであればゆっくり飲めるでしょう。

⇒ミネラルウォーターを電子レンジで温めた場合の効能について解説した記事はこちら

ミネラルウォーターを沸かすと成分がなくなる?

お水を沸騰させることで、不純物が取り除かれ殺菌効果があるとは言えますが、ミネラルウォーターを沸かしてもカルシウムやマグネシウム、鉄、ナトリウム、カリウムなどのミネラルが減少する、消失するなど、含まれている成分が変化することはありません。

ミネラルウォーターの成分に期待する場合は、コーヒーや緑茶、ハーブティーなどで飲んだり、お米を研いだり、煮物などの料理に利用してもその効果が薄れることはないので安心して利用しましょう。

含まれている成分によっては、料理の旨みが出たりしてよりおいしくなることもあります。

<参考文献>