利尿作用のあるお茶には要注意!
お茶にもいろんな種類がありますね。
お茶は種類によって成分や効果が違います。
お茶によっては尿の量を増やす作用があるものもあります。
そういうお茶を飲んだ場合、水分補給をしているつもりでも、同じくらいの量が尿として排泄されてしまっていることも…。
水分補給をしたいなら、お茶は利尿作用がないものを選ぶのがポイント。
もしも利尿作用のあるお茶を飲むのなら、同じくらいの量お水も補給するようにしましょう。
利尿作用のあるお茶とは?
緑茶やウーロン茶、紅茶など、ほとんどのお茶にはカフェインが含まれています。
このカフェインが、実は利尿作用の原因。
100ml中に含まれるカフェイン量は以下のとおりです。
・玉露…120ml
・抹茶・紅茶…30ml
・ほうじ茶・緑茶・ウーロン茶…20ml
ちなみにコーヒーは…90ml
コーヒーと比べるとお茶に含まれるカフェインは少量ですが、飲み過ぎには注意したいですね。
水分補給に向いているお茶の見分け方は?
そのお茶が水分補給に向いているかどうかは、含まれるカフェインの量で判断できます。
玉露や緑茶、ウーロン茶、紅茶などはカフェインが含まれているので、水分補給目的なら、あまり高い効果は期待できないと考えられます。
水分補給を目的で飲むのなら、カフェインの含有量が少ないお茶を選ぶようにしましょう。
カフェインが入っていないお茶って何がある?
水分補給が目的なら、お茶はカフェインが含まれていないものを選びましょう!
カフェインには利尿作用があるので、カフェインが含まれていると、せっかく飲んでも尿として出ていってしまうからですね。
さて、カフェインが少ない、あるいは入っていないお茶にはどんなものがあるのでしょうか?
カフェインが含まれていないお茶
ルイボスティー、麦茶、そば茶(アレルギーには要注意!)、黒豆茶、タンポポ茶、甜茶、杜仲茶、ゴーヤ茶などの健康茶。
カフェインが少ないお茶
玄米茶(100mlあたりのカフェイン含有量は10ml)
カフェインが含まれていないお茶は体に優しいので、健康茶として親しまれています。
それに、プアール茶はお年寄りや病気がちの人、体の弱い人、妊婦さんなども飲めるので、病院でも出されています。
水分をしっかり補給したいなら、利尿作用のないこれらのお茶を選ぶといいでしょう。
水分補給のことを考えると緑茶は飲まない方がいい?
ここまでで、カフェインはダメ!ということを考えてきましたが、カフェインが含まれた緑茶などは飲まない方がいいのでしょうか?
そんなことはありません。
お茶にも体にいい成分が含まれていますね。
例えば、緑茶の成分には以下のような効果があります。
お茶の渋み成分カテキン
がん予防、コレステロールの低下、体脂肪の低下、抗酸化作用、抗インフルエンザ作用、虫歯予防、抗菌作用、口臭予防、血糖上昇抑制作用、血圧上昇抑制作用など。
お茶のうま味成分テアニン
神経細胞保護作用、精神をリラックスさせる作用。
ビタミン
ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンE、葉酸、β-カロテンなども豊富に含まれています。
緑茶には、こんなに体にいい成分が含まれているのです。
体のために、緑茶は1日2~3杯飲むことをすすめている専門家もいます。
お茶は、おいしいお水で淹れると香りが豊かになりますよ。
1日2~3杯はおいしいお茶を楽しみましょう。
それとは別に、1日2Lを目安にお水を飲むことを心がけましょう。
そうすれば、お茶に利尿作用があっても、必要な水分をしっかりと補給することができます。
ハーブティーは水分補給に向いている?
ハーブティーはカフェインとも無縁で、体に優しいイメージがありますね。
ところが、ハーブティーの中には利尿作用が強いものがあるので、水分補給に不向きなのではないかと心配になる方もいるのではないでしょうか?
例えば、利尿作用をもつハーブティーには以下のものがあります。
利尿作用を持っているハーブティー
カモミールティー、リンデンフラワー、クミスクチン、ダンデリオン(タンポポ茶)、ドクダミ茶など。
こうしたハーブには利尿作用がありますが、水分補給のジャマにはならないので飲んでも大丈夫です。
どうしてかというと、それは利尿作用のメカニズムが違うからです。
カフェインによる利尿作用は、腎臓の血管が拡張することにより、血流が増えるので尿の量も増える、というメカニズムなので、必要以上に水分が排泄させる結果になりえます。
それに対してハーブによる利尿作用はカリウムによるもので、体内のナトリウムのバランスをとった結果による利尿作用です。
なので、水分が出過ぎてしまう、ということにはならないのです。
利尿作用のあるハーブティーは、余分な水分の排泄を促してくれるので、高血圧やむくみの解消に効果的だといわれています。
水分補給を妨げないので、好きなハーブティーを見つけて楽しくいただきましょう!
お茶と水分補給の関係とは?
お茶やハーブティーは、種類によって水分補給に向いているものとそうでないものがあるんですね。
水分補給をしているつもりでも、カフェインの強いものばかりを飲んでしまうと、逆に体の水分が奪われ、知らないうちに脱水状態になってしまうことも…。
何を飲むかは、利尿作用のことを踏まえて決めましょう!
カフェインが含まれているお茶を飲んだなら、余分にお水を飲んでおきましょう。
お水はおいしいお水を選べば、のど越しが軽く、楽しく補給することができますよ。
水分補給をするならやっぱりお水が一番!
ここまでで考えてきたことをまとめてみます。
水分補給をするならお水が一番!でも、お茶には体にいい成分が含まれているというのも事実。
お茶には利尿作用があって、体の水分を外に出してしまうので、お茶を飲んだ後にはお水も飲みましょう!ということです。