下痢をした時の飲み物は体に優しいお水が良い
長く続く下痢の場合体の水分がどんどん失われてしまいます。
人間の体の大半が水分でできていることもあり、体重の3~5%ほどの水分がなくなるとめまいや頭痛などの脱水症状が現れて、最悪の場合死に至る危険性もあるのです。
危険な脱水症状を防ぐためにも積極的な水分補給が必要ですが、そのための飲み物は体に優しく水分を吸収しやすいピュアウォーターのようなお水を選ぶと安心です。
そして温度は冷たすぎず、体温に近い水温のお水にするとより負担が少なくなります。
ミネラルウォーターは体に負担をかけてしまう
ミネラルウォーターもお水の一種ですが、ピュアウォーターとは違っており、量に差はありますがミネラルを多く含んでいるのです。
体の調子を整えるためには微量のミネラルは欠かせません。
しかし、多すぎるミネラルは水分の吸収を妨げ、排出するよう働きかけてしまうのです。
下痢の時は水分をたくさん吸収できる飲み物を選ぶ必要があるので、避けておいた方が良いでしょう。
下痢から回復するための水分補給のしかた
1、2回程度の下痢ではなく、長く続く場合は上手に水分補給をして、失われた水分を取り戻す必要があります。
体は普段の状態よりも弱っているので、水分吸収のしやすい負担がかからない飲み物を選んでとることが大切です。
そこで、下痢をした時に飲みたい飲み物や避けたい飲み物は次のとおりになります。
ハイポトニック飲料を飲む
下痢をすると必要なミネラルも水分と一緒に失ってしまうため、適度に補う必要があります。
その時使いたいのは、ハイポトニック飲料です。
ハイポトニック飲料とは、スポーツドリンクよりも薄めにしてより体液に近い状態にした水分補給のための飲み物のことで、プロのマラソン選手など消耗が激しいスポーツをする時の水分補給ドリンクとして用いている飲み物です。
発熱時の水分補給にはスポーツドリンクを、といわれていますが、実はスポーツドリンクでは激しく消耗した体にとって水分などの吸収効率はあまりよくなく、それよりも薄めに作られたハイポトニック飲料の方が適しているのです。
それに糖分などのエネルギーになる成分も入っているので、下痢が続いて消耗した体を助ける役割もあります。
なので下痢になった時の飲み物としても使えるので、体温に近い温度のハイポトニック飲料を少しずつとるようにしましょう。
ピュアウォーターを飲む
ピュアウォーターはミネラルに至るまでほぼすべての不純物を取り除いてあるため、純粋に水分だけをとりたい下痢の時などにはぴったりの飲み物です。
大腸での水分吸収を邪魔するものがほとんど入っていないので、失われた水分を上手に補い早めの回復へと導いてくれます。
より体の回復をサポートしたいとお考えなら、ピュアウォーターでスポーツドリンク粉末を薄めにとかして、ハイポトニック飲料を作って飲みましょう。
体の活動に必要なミネラル分だけを適度に補うことができるので、下痢で消耗してしまった体の回復を助けてくれます。
それに粉末タイプのスポーツドリンクなら、自分で濃度の調整もできるため手軽にハイポトニック飲料をどのくらいなら飲めそうかと自分の体に具合を尋ねてそれに合わせた飲み物作りができます。
ミネラルウォーターや緑茶は避ける
下痢の時には水分と一緒にミネラルも排出されますが、ミネラルウォーターを飲めば補えるというわけではありません。
健康な状態の時にミネラルウォーターを飲んでも下痢になることはあるので、特に下痢になった時は体への負担を考えて避けておきたいものです。
他にも緑茶やコーヒーのようなカフェインを含む飲み物は控えましょう。
というのも、カフェインには利尿作用があり水分の排出を積極的に行ってしまうため、下痢の改善には逆効果になるからです。
他にも純水以外の飲み物に含まれている成分には、下痢の時にはとらない方が良いものがいろいろと入っているので、なるべく避けてピュアウォーターで上手に水分補給するようにしましょう。
多すぎるミネラルやカフェインは水分補給の妨げになる
水分は大腸で吸収されますが、ミネラルやカフェインはその時に水分が吸収されないようにする働きを持っています。
もし便秘で困っている時には多少ミネラルやカフェインをとったとしても、吸収が阻害された分便に水分が届き軟らかくし出しやすくなるメリットがありますが、下痢の時は逆効果です。
なので、下痢の時にはミネラルやカフェインなどのような不純物を極力取り除いたお水を常温以上の温度で飲むことが適切な対処法と言えます。
下痢の時は吸収効率がよく体に優しいピュアウォーターで水分補給を
スムーズな水分補給をかなえるためには、ミネラルなどの不純物がない飲み物が理想的です。
下痢をしているとただでさえ体は弱っているので、体にやさしいピュアウォーターのようなお水を選んでこまめに水分補給をしましょう。