臨月の水分不足は危険といえます
臨月を迎える妊婦さんに限らず、妊娠している女性は水分不足に気を付けないといけません。
妊婦さんで水分不足になってしまう方は少なくありませんが、妊娠中に水分が不足してしまうとさまざまなリスクを生じる可能性があります。
脱水症を引き起こすような可能性もありますし、膀胱炎やカンジダ膣炎になってしまうこともあります。
妊娠中の水分不足はリスクしかなくメリットなど一つもありません。
水分が不足しないように常に気を付ける必要があります。
本当は恐ろしい脱水症
臨月を迎える頃の妊婦さんだとあまり関係ないかもしれませんが、妊娠初期だとつわりによってお水さえも飲みたくないことがあります。
そのためつわりの時期には、脱水症になってしまう方が多い傾向にあるのです。
脱水症になると最悪死に至ることもありますし、決して甘くみてはいけません。
また妊娠後期でも、脱水症になることはありますから注意が必要です。
妊娠初期も臨月も水分不足に注意する
妊娠初期もそうですが、臨月に入ってからも妊婦さんは脱水症に気を付けなくてはなりません。
ここでは、妊娠中にしっかりと水分補給することで得られるメリット、脱水症にならないために何をするべきかということについてお伝えしたいと思います。
現在妊娠中という方もぜひ目を通してください。
水分補給の効果
妊娠中にはしっかりと水分補給をして水分不足を解消しなくてはなりません。
脱水症を防ぐという意味でも水分をしっかり摂ることは大切なのですが、妊娠中にしっかりと水分補給することにはいくつものメリットがあります。
まず水分をしっかり摂ることによって、血流をスムーズにすることができます。
水分をたくさん摂れば血液もサラサラになりますし、血液の循環がよくなりお腹の中にいる赤ちゃんにもサラサラの血液を届けることができるのです。
また妊娠中には、多くの妊婦さんが便秘に悩まされていますが、水分をしっかり補給することによって便秘改善効果も期待できます。
腸の中で便を柔らかくすることができますから便通が良くなりますし、便秘に悩まされることもなくなるでしょう。
こうしたメリットがあることは覚えておいてください。
摂取するお水の量
お水をたくさん飲まなくてはいけない、と言われても具体的にどれくらい飲めばいいのか分かりませんよね。
妊娠中は水分補給が大切、と言われると無理やりたくさん飲まないといけないのかとも思ってしまうかもしれませんが、そのような必要はありません。
無理にたくさんお水を飲むのはかえって逆効果となるでしょうし、お腹の赤ちゃんにも悪影響を与えてしまうかもしれないのでやめましょう。
基本的には1日に2リットル程度のお水を飲む必要があるといわれていますから、これを目安にしてください。
また妊娠すると、母体の脂肪も増え始めますから、少しずつお水の量を増やしていくのもおすすめです。
20週目くらいから通常時の10~30%ほど増やしていけば良いでしょう。
こまめに補給する
1日に2リットル、妊娠しているならさらに量を少し増やす必要があると聞くと結構な量に思えてしまう方もおられるでしょう。
しかしこの2リットル弱というお水は、一度に飲む必要があるわけではありませんし、それはあまり意味がありません。
水分補給はできるだけこまめに行うことが理想的ですから覚えておきましょう。
妊婦さんは妊娠前の状態にくらべて代謝も活発になっていますし基礎代謝量もアップしています。
母体と赤ちゃんの健康にとって水分補給はとても大切ですし、こまめに補給してあげることが基本です。
朝起きたときや食事のとき、トイレに行ったあと、お風呂に入った後などに補給してあげると良いでしょう。
また水分補給は、ジュースやお茶でもいいのかと思った方もおられるでしょうがこれは基本NGとなります。
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは利尿作用がありますから、水分補給は基本お水です。
妊娠中・臨月に水分不足になるわけ
そもそもどうして妊娠しているときに水分不足になりやすいのか、ということですが、まず妊娠初期につわりが酷いと水を受け付けないことがあります。
またほかにも、手足や顔がむくんでしまうからという理由で水分をあまり摂らない方がいるのも事実ですし、トイレが近くなる、太ってしまうという理由で水分を控える方もいます。
しかしすでに、何度もお伝えしているように妊婦さんが水分不足になるのは大変危険ですし、お腹の赤ちゃんにも影響を与える可能性もありますから注意が必要です。
水分不足に注意しましょう
妊婦さんの水分不足はとても危険ということが理解できたと思います。
自分だけでなくお腹の赤ちゃんに悪い影響を与えてしまうことも考えられますから、こまめに水分補給するようにしてください。
つわりが酷いときはお水も飲みたくないでしょうが、そこを何とかクリアして水分を補給してください。