パーキンソン病の方の水分補給で注意することは?

パーキンソン病の方は誤嚥の危険があるため、水分補給方法には工夫が必要です


パーキンソン病の方では、病気が進行すると便秘しがちになります。

ですから、水分補給はとても重要なのですが、同時に誤嚥を起こすことも多くなるため、お水を飲むことをためらう方もいらっしゃいます。

また、パーキンソン病を患う年齢になると、喉の渇きも感じにくくなるので水分補給には声掛けが必要になります。

パーキンソン病の方がお水を飲む際には、とろみをつけることで誤嚥を予防できる場合があります。

パーキンソン病の方は病気による飲み込みづらさから水分補給をためらうケースがあります

健康な人が食べ物や飲み物を飲み込む際、喉では嚥下反射が起こります。

ですが、パーキンソン病の方ではこの嚥下反射が起こりにくくなります。

また、特徴的な姿勢をとっていることで、食べ物や飲み物が空気の通り道である気管に入りやすくなってしまうのです。

パーキンソン病の方の水分補給の必要性と注意点

パーキンソン病を患い病気が進行すると、便秘が起こりやすくなると言われています。

パーキンソン病ではどうして便秘がちになるのか、また便秘を予防するためにはどうすればよいのかについて知ってください。

また、この病気では、食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまう『誤嚥』も起こしやすくなります。

誤嚥を起こすと、場合によっては命の危険にさらされることもあります。

何故、誤嚥を起こしてしまうのか、また誤嚥を防ぐためにはどうすればよいのかについても、ご案内しましょう。

パーキンソン病とは神経が冒される病気です

パーキンソン病は一般的に60歳前後での発症が多いのですが、一部では30歳代という非常に若い時期に発症する方もいらっしゃいます。

パーキンソン病は、頸の上の方にある中脳の一部が侵されることによって発症する病気です。

特徴的な症状は動かなくなる、もしくは動きが鈍くなる無動、筋肉が硬くなる固縮、何かをしようとすると手足が震える振戦、そして体を傾けたときにバランスをとることができなくなる姿勢反射障害があります。

また、姿勢反射障害と固縮による動きの鈍さから、歩き始めに最初の一歩が出ない(すくみ足)、歩いているうちに徐々にスピードが速くなる(突進現象)といった症状も出現します。

筋肉の固縮は手足に限らず、顔や喉の筋肉にも及ぶため、食べ物を噛むことや飲み込むことに時間がかかったり、不得手になったりします。

また、病気が進行すると自律神経も侵されます。

同時に、特徴的な前傾姿勢、背中を丸めて顔を前の方へつきだしたような姿勢となります。

このため、腸の動きが悪くなり、便秘を起こしやすくなります。

パーキンソン病は嚥下反射を鈍らせてしまいます

健康な人の場合、食べ物や飲み物を口から喉の方へ送り込むと、嚥下反射といってほぼ自動的に飲み込むための動きが喉の方で起こります。

ですが、パーキンソン病の方では、この嚥下反射が起こりにくくなります。

また、顔を前に突き出したような位置になると、喉まで進んだ食べ物や飲み物が機関に入りやすくなり、誤嚥を起こすことが多いのです。

また、パーキンソン病は一般的に高齢の方に多く、そのような方では喉の渇きを感じにくくなることも加わり、水分摂取には消極的になってしまいます。

一方、パーキンソン病が進行すると自律神経が冒されることに加えて、特徴的な前傾姿勢によって腸がつぶされ、腸の動きが悪くなることで便秘を起こしやすくなります。

加えて、前傾姿勢の原因にもなる腹筋の力の低下があると、お腹に便があったとしても、十分にいきむことができず便を排泄することが難しくなるのです。

便秘を予防するためには、出来ることならお水と食物繊維を積極的にとることで便を柔らかくし、便をだしやすくすることが必要にはなりますが、誤嚥の問題があるため、お水を飲む方法には工夫が必要になります。

パーキンソン病の方がお水を飲む際には、とろみをつけてみましょう

健康な方の場合もそうですが、普段口に入れるものの中で誤嚥をしやすいのは、固形物よりもお水のようなものの方が多いのではないでしょうか。

食べ物や飲み物を飲み込む際には、飲み込む一歩手前、喉まで食べ物や飲み物を送る際に、喉の手前でそれらを止めておくことが必要になります。

固形物ならそれは比較的容易なのですが、お水のようなさらさらしたものの場合には、喉の手前で舌を使って止めておこうと思っても勝手に喉の方へ流れて行ってしまい、結果気管に入ってしまうことが多くなるのです。

そのような場合に看護師さんなどは、お水やお茶にとろみをつけることを勧めています。

さらさらしたお水に、あんかけのあんのような粘着性をもたせることで、お水が勝手に喉の方へいくことを防ぐことができます。

一部の方では、「お水やお茶の味が変わってしまうので、あまり好きではない」と仰るようですが、体にとって必要な水分を安全に摂取するためにも必要なことです。

お水や食事時のお味噌汁などにとろみをつけるようにしてみましょう。

パーキンソン病の方は便秘の予防のためにも水分補給が必要です


進行したパーキンソン病では、自律神経も障害をうけることと、パーキンソン病特有の姿勢によって便秘を起こしがちになります。

一方、パーキンソン病では誤嚥を起こしやすくなるため、また喉の渇きを感じにくくなる年齢的な理由も加わり、水分補給には消極的です。

けれど、生きていれば尿は出、汗はかきますので、絶対的に水分は必要ですし、便秘の予防にもつながります。

パーキンソン病の方は、とろみをつけるなど工夫して水分補給をしましょう

パーキンソン病の方に限らず、お水は積極的に飲んだほうが良いものですが、病気故におこる誤嚥には注意が必要です。

そのため、日常口にする飲み物には、とろみをつけてみるようにしましょう。

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