大量に汗をかく場合などの水分補給には、お水よりスポーツドリンクの方が適している場合もあります


日頃の水分補給には、スポーツドリンクよりもお水の方がいいといえます。

スポーツドリンクにはたくさんの糖分や塩分などの成分が含まれているため、飲み過ぎてしまうと肥満や虫歯などの原因になります。

しかし、大量に汗をかく、もしくはかいた場合には、お水よりもスポーツドリンクの方が適しています。

熱中症対策など、暑い日に外でスポーツをする際などはスポーツドリンクの方がいいといえるでしょう。

大量に汗をかいた場合は、水分とともに体内からミネラルも失ってしまいます

普段の水分補給にはスポーツドリンクよりもお水の方が適していますが、大量に汗をかいた場合、汗とともに体内の水分と塩分などのミネラルが、体外へと出て行ってしまいます。

汗を舐めるとしょっぱいのは塩分が混ざっているためです。

汗をかいて水分とミネラル分が失われた場合、水分だけでなく失われたミネラルも補給してあげる必要があるのです。

水分補給をするときは、お水とスポーツドリンクを使い分けましょう

普段の水分補給にはお水の方が向いていますが、大量に汗をかく場合などお水よりもスポーツドリンクの方が適しているときもあります。

熱中症対策には「水分補給さえしていればいい」と考えている人も多いですが、水分補給だけでは熱中症を対策できません。

普段の水分補給と熱中症や脱水症状を対策する場合の水分補給について解説していきます。

特に汗をかいていないときなど、普段の水分補給にはお水がおすすめ

日常的にスポーツドリンクを飲んでいる人は少ないかもしれませんが、普段の水分補給にはお水が適しています。

スポーツドリンクでなくても、普段からジュースなどを頻繁に摂っていると、水分とともに大量の糖分やその他の添加物などを摂ってしまいます。

糖分を摂りすぎると肥満や糖尿病の原因になってしまい、健康を損なうリスクが高くなってしまいます。

また、添加物は体内のビタミンを消費させたり、老化の原因になるといわれる活性酸素を発生させてしまったりと、デメリットが大きいです。

その点お水は砂糖や添加物など余計なものを含まないので健康的ですし、コストもジュースよりもかからないので経済的です。

熱中症対策にはお水だけでは逆効果?

大量に汗をかくと体内から水分だけでなく、ミネラルも出て行ってしまうため、大量の汗をかく場合には水分だけでなくミネラル分まで補ってあげなければなりません。

大量に汗をかく場合の水分補給には、お水ではなくスポーツドリンクの方が適しています。

スポーツドリンクには糖分やナトリウム(塩分)やカリウムも含まれていて、この糖質にはミネラルの吸収を促す作用があるということがわかっています。

スポーツドリンクは塩分よりも糖分の方が多いため、薄めて飲むといいでしょう。

そのほか塩分を含んでいる梅昆布茶や味噌汁、塩飴なども熱中症対策には効果的です。

水分を摂るタイミングは?

熱中症を対策するためには、どのタイミングで水分補給をすればよいのでしょうか?
「喉が渇いた」と感じるときには、すでに脱水症状が進んでいる状態のため、水分補給は喉が渇いたと感じていなくても早めに摂るようにしましょう。

スポーツなどをする際は、行う前にも飲んでおき、行っている最中に20~30分に1回は飲むようにしましょう。

また、終わった際にも数回に分けて水分補給を行いましょう。

このときに一度にたくさん飲んでしまうと、身体が排泄しようとしてしまうため数回に分けて飲むことがポイントです。

かくれ脱水にも注意しましょう

脱水症状は暑い夏にだけ起こると思っている人も多いかもしれませんが、「かくれ脱水」は冬場でも起こることがあります。

「脱水症」とは水と電解質(塩分が水に溶けたもの)で構成されている体液が汗で失われ、補われない場合に起こりますが、「かくれ脱水」とは、自覚症のない軽度の脱水症のことをいいます。

特に高齢者は水分を摂るとトイレが近くなることが億劫になり水分補給を嫌がったり、喉の渇きを感じにくくなったりするため、脱水症状を起こしやすいといわれています。

高齢者でなくても水分が不足している人も少なくありません。

普段あまり水分を摂らない人は、水分を摂る時間を決めておくといいでしょう。

かくれ脱水をチェックするには、尿の色を見てみましょう。

水分が足りていると尿は透明、もしくは透明に近い黄色をしています。

水分が不足していると、濃い黄色、症状が強い場合はオレンジ色、茶色と濃くなっていきます。

身体が水分だけでなく、ミネラルを必要としている場合もあります


大量に汗をかくと血液中の塩分濃度が下がってしまい、この状態のときに水分だけを摂ると、さらに塩分濃度が下がってしまいます。

すると身体は塩分濃度を上げようと、体内の水分を排出するため逆効果になってしまうのです。

大量の汗をかいた場合、失った分のミネラルを補う必要があるため、お水よりもスポーツドリンクが適していることもあります。

お水しかない場合は、塩飴などを舐めると手軽に糖分と塩分を摂ることができます。

水分補給をする目的に合わせて、お水とスポーツドリンクを使い分けましょう

普段の水分補給にはお水が適していますが、汗を大量にかいた場合など体が水分以外のミネラルを必要としていることもあります。

うまくお水とスポーツドリンクを使い分けていきましょう。