塩分を控えることで体内の余分な水分が抜けてダイエットにつながります


塩分自体にはカロリーはないので、塩分の過剰摂取は肥満を招くとされています。

それは、塩辛いものを食べると喉が渇くので必要以上にお水を飲み、体がお水を蓄えてしまうからです。

つまり体がむくんで水太りしてしまうからなのです。

逆に、塩分を控えれば余分な水分が抜けてむくみが解消され、ダイエットにつながるというわけです。

更に、むくみが出ると代謝が悪くなって、脂肪が燃焼されにくい状態になるためダイエットの妨げとなります。

塩分を摂りすぎるとなぜ体は水分を蓄えるの?

体内の細胞は外側のカリウムと内側のナトリウムで、塩分の濃度が偏らないように保とうと作用しますが、これを浸透圧と呼びます。

塩辛いものを食べると、細胞外液が塩分濃度が高くなり細胞内液から水分を引っ張りだして薄め、浸透圧を均等にしようと働きます。

そのため、体がより多くの水分を求めるようになり、細胞内で水分が溜め込まれて水ぶくれになり、むくんでくるのです。

塩分を控えてダイエット効果を高める水分補給の仕方

塩分を摂りすぎると、体が水分を溜めこんで太りやすくなってしまいます。

しかし、体の約6~7割が水分でできており、呼吸や尿などで水分を消費しているため、水分補給は体を健康に保つためには必要不可欠です。

そこで、体内の塩分と水分の関係や、塩分を控えてダイエット効果を高める水分補給の仕方を紹介していきます。

塩分の摂りすぎはむくみや代謝の低下など太る要素を作り出します

1日に必要な塩分は約10gとされていますが、現代の食生活だと私たちは塩分過多の傾向にあるといわれています。

塩分を取り過ぎると、細胞が水分を蓄えてむくみやすくなり、水太りの原因となります。

更に、細胞が水ぶくれになると体内で酸素や栄養分を体の隅々まで運び、不要な老廃物や水分を回収するリンパ液の流れも悪くなります。

すると、体にとって余分なものが外に排出されなくなるうえに、食べた物がきちんとエネルギーとして消費しきれないため、代謝が悪くなって、脂肪が溜め込まれ結果的に痩せにくい体になってしまうのです。

また、塩分が多い食べ物を摂取すると、口の中の塩辛さを紛らわすためにご飯が進む傾向にあるため、つい食べすぎてしまうのもダイエットにも良くないと言えます。

そして、二の腕やふくらはぎなどにある凸凹したセルライトは、脂肪に体内の老廃物や水分がくっついて固まったものです。

セルライトは、塩分を摂りすぎて代謝が落ちたときにできやすいものであり、ダイエットを阻害する要因のひとつと言えます。

更に、塩分過多により浸透圧のバランスが乱れると、腸の筋力を低下させるためダイエットの大敵である、便秘を引き起こしやすいとされています。

塩分を溜め込まない飲み物とは?

塩分の過剰摂取により、お水を飲みすぎると体がむくみやすくなるのは事実です。

しかし、呼吸などの生理的機能により体内からは毎日水分が失われているため、水分補給は体を健康に保つためには欠かせません。

ただし、塩分を溜め込んでしまうような飲み物は控えることが大事です。

スポーツドリンクには、糖分や塩分が含まれているので、大量に汗をかいた後などに摂取するのは汗で失った塩分も一緒に補給できるというメリットはありますが、日常的な水分補給には適さないと言えます。

更に、コーヒーや緑茶、紅茶などは利尿作用があるカフェインなどを含んでいるので、気分転換に少し飲む位に留めておいたほうがよいでしょう。

また、ミネラルウォーターも塩分の主成分であるナトリウムなどが含まれており、飲み慣れていないとお腹を壊す可能性があります。

日常的な水分補給には、胃腸への負担も少ない不純物が混じっていないピュアウォーターや麦茶などがおすすめです。

⇒麦茶の効果効能については、こちらの記事【保存版】ダイエット中の水分補給は麦茶でもいいの?をお読みください。

運動や半身浴などで汗をかくのも塩分排出には効果的

食事や飲み物などで塩分控え目を意識することは大事ですが、体内の塩分排出には汗をかくのも効果的です。

汗には塩分の成分であるナトリウムやカリウムなどが含まれているので、発汗することで余分な塩分が流れだすからです。

発汗には筋トレやマラソンなどきつい運動でなくても、ゆっくりジョギングしたり、数十分ウォーキングしたりするだけでもじんわり汗が出てくるので効果的です。

また、運動が苦手な人ならお風呂にゆっくりつかり、半身浴するのもおすすめです。

汗をかけば、塩分と共に体内に溜まった余分な水分や老廃物も一掃できます。

塩分不足も体の不調の原因となります


塩分の過剰摂取はダイエットを阻害しますが、かといって塩分を控えすぎるのも体にはよくありません。

体内で塩分が不足すると、水分だけを排出して塩分だけを溜め込もうと体が作用し、血圧の低下やめまい、口の渇きや頭痛、吐き気、倦怠感などのいわゆる脱水症状が起こる可能性が高くなります。

悪化すると、意識障害や痙攣などを起こし、命に関わる場合があります。

特に大量の汗をかいた後などは、塩分が不足しがちなので注意しましょう。

塩分の摂りすぎに気を付けながら、しっかりお水を飲んでダイエット効果を高めましょう

塩分不足は体を不調にし、過剰摂取はダイエットを阻害するため、塩分量に気を付けることが大事です。

食事などでは薄味を心がけ、塩分控えめを意識しながら、健康維持のためにもこまめに水分補給を行いダイエット効果を高めましょう。