寝る前に水を飲むと、睡眠の質の向上やむくみの解消など健康に良い効果があると言われています


寝る前に水を飲むのは健康な体をキープするためには必要なことです。寝る前に水を飲むとむくむのではないか?と思っている人も多いかもしれませんが、寝る前の水分補給は健康にとって大事なことです。

寝る前に水分補給をすることで、夜中に目を覚ましたり、寝起きはすっきりしない、というトラブルを予防したりすることができます。

逆に正しい飲み方をすれば、むくみの解消に繋がります。また、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な病気の予防をすることができるのです。

寝る前に水分補給をすることで、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを予防できます

人間は夜寝ている時にコップ1杯程度の汗をかくと言われています。夏であればコップ2杯くらいの汗をかくとされています。その分体内は水分不足の状態になりやすいのです。

そのままの状態で寝ていると、血液濃度が高くなり、血液ドロドロの状態になってしまい、血栓などができやすくなるのです。その結果、脳梗塞や心疾患などの病気を起こしやすい体になります。

危険な時間帯は明け方から朝

睡眠には深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠があります。眠りに入ってすぐにノンレム睡眠になり、その後90分ごとにノンレム睡眠とレム睡眠を繰り替えします。

そして明け方から朝にかけて徐々にレム催眠が増えて、脳や身体が目覚める準備を始めるのです。レム睡眠が増えると活動に向けて血流が促されて身体が温まり、体温が上昇します。

その際に、水分が不足すると血流が滞りがちになり、血管が詰まりやすい状態に陥るのです。すると脱水症状や脳卒中などの脳疾患、心疾患の発生リスクも高まります。

寝る前の水分補給でリスクを予防

寝ている間に汗をかいて体内の水分が減少すると、脳梗塞や熱中症などのリスクが生じやすくなります。寝ている間に汗をかくのは、睡眠中の体温を下げるための大切な働きの一つです。

睡眠時の様々なリスクを予防するためには、寝る前にコップ1杯のお水を飲むと良いと言われています。睡眠時にかく汗で体内の水分が不足しないように、水分補給を行ってください。

起床時の水分補給

起床時には、寝ている間に減少した水分を補給することが大切です。起床後の水分不足の状態では、脳梗塞が発症しやすいと言われています。起床後にも脳梗塞のリスクや水分不足による体調の悪化を防ぐため、早めにお水を飲んで水分を補給しましょう。

脳梗塞

脳梗塞は、血栓などが原因で脳の血管が詰まって酸素や栄養が運ばれなくなった組織が壊死し、壊死した部分の脳機能が失われる病気です。就寝中の汗で体内の水分が減少して脱水状態になると、血液中の水分量が減りドロドロの状態になりやすくなります。

ドロドロの血液が血流を滞らせてしまい、脳の血管が詰まると脳梗塞の原因になります。さらに就寝中には血圧が低下するため、起きている時よりも血栓ができやすい状態になるので注意が必要です。

脱水症・熱中症(夜間熱中症)

就寝中には、脱水症や熱中症にかかるリスクもあるので気をつけましょう。実は熱中症の約4割は夜に発生しているとい言われています。就寝中には、めまいや不快感、筋肉痛など熱中症の症状に気づきにくく、汗をかいて脱水状態が進むこともあるため熱中症になりやすいのです。

寝る前の水分補給には美容効果やダイエット効果などのメリットもあります

寝る前に水分補給をすることでどのようなメリットがあるのでしょうか?一つは睡眠不足を防ぐことができるという点です。

睡眠中はコップ1杯程度の水分が失われると言われていますので、寝ている時に喉が渇いたり、脱水症状を起こすと目を覚ましてしまいます。

特にお酒を飲んだ日に水分をしっかり摂らないと、夜中に目を覚ましてしまうことも多いでしょう。寝る前に水分を摂っておけば、夜中に目を覚ますことなく、熟睡できるのです。

夜の睡眠は肌の健康にとっても重要です。ゴールデンタイムとされる時間帯には成長ホルモンの分泌が盛んになるのですが、この時に血液の流れが良くないと、成長ホルモンが細胞まで行き届かなくなります。血流をよくするためにも、寝る前に水を飲んでおくことが大事です。

ダイエットや美容効果も抜群

寝る前の水分補給により、睡眠中に血流が良くなって代謝があがります。するとエネルギーが消費しやすいので脂肪燃焼が進み、ダイエットにも効果的です。

さらに睡眠中に肌細胞が水分で潤っていると乾燥が防げます。肌細胞が活性化するので、美肌効果をもたらすでしょう。

また、寝る前の水分補給により胃腸の消化が促されます。不要なものが体外に排出されるのでデトックス効果も得やすいと言えます。

⇒ダイエットと水分不足の関係については、こちらの記事【保存版】寝る前にお水を飲むとダイエットに効果があるって本当?をお読みください。

お水を飲むタイミングや量、温度にもポイントがあります

寝る前に水分補給をするのは様々なメリットがあり、健康にいいと言われていますが、それは飲み方にもよります。

飲み方を間違えると、心配する人も多いようにむくみの原因になったり、熟睡できなかったりするなどデメリットになってしまうのです。健康にいい飲み方をするには、注意点があります。

温度

一つは水の温度です。おすすめは5~15度程度の常温の水です。そのくらいの温度の水が腸に吸収しやすいと言われています。冷たい水を飲むと体が冷えてしまい、血行が悪くなってしまいます。血管が収縮し、血行も悪くなりますが胃腸の機能も低下してしまいます。

また、大量に水を飲んでも体はその量を吸収できずに排泄されてしまいます。食事にも水分が含まれているので、その摂取量も把握しておきましょう。

一度に大量の水分を摂ることで、血液内の水分バランスが乱れて疲労を感じる原因になることもあります。そのような状態にならないためにも、寝る前に飲むのはコップ1杯程度の水にしましょう。

タイミング

就寝中は腎臓の機能も低下するので、余分な水分を体外に排出しにくくなります。そのため寝る直前に水分を摂ると、むくみの原因となるのです。水分は寝る直前ではなく、寝る30分前に飲むようにしましょう。

大量に飲むのもむくみの原因になります。ミネラルを補給するためにミネラルウォーターなどをがぶ飲みするのも避けましょう。腎臓の機能が低下しているため、過剰に水分を摂取すると、低ナトリウム血症を起こし、水中毒の原因となりますので注意しましょう。

寝る前のカフェインやアルコール摂取は睡眠不足を招くので注意しましょう


寝る前に水分補給は重要ですが、水分であれば何を飲んでもいいというわけではありません。アルコールは利尿作用があり、睡眠を妨げてしまいます。またアルコールが分解される時に目が覚めて、やはり睡眠不足を引き起こします。

コーヒーや紅茶などのカフェイン入りの飲み物も、脳を覚醒してしまい寝つきが悪くなります。カフェインの入った飲み物は避けるようにしましょう。

おすすめなのはホットミルクやココアですが、ダイエットにも適していて、リラックス効果のあるカモミールティーもおすすめです。

(まとめ)寝る前に水を飲むことはどんな効果があるの?

寝る前に水を飲むと、睡眠の質の向上やむくみの解消など健康に良い効果があると言われています

睡眠中は汗をかくので水分不足になりやすいです。特に明け方から朝にかけては血流が促され、体温が上昇します。

水分不足だと血管が詰まりやすく脳や心臓の疾患を招くリスクも高まります。寝る前の水分補給は、病気予防以外にもダイエットやデトックス、美肌など様々な効果が期待できるでしょう。

そして、寝る前の水分補給には注意点があります。常温の水をコップ1杯程度、寝る30分前に飲むのがおすすめです。コーヒーやアルコールなどは、利尿作用や覚醒作用などがあるので寝る前の水分補給には適さないので注意してください。