塩分を取り過ぎた時は、お水をたくさん飲むことで塩分を体外へ排出しやすくなります


塩分を摂り過ぎてしまうと高血圧や動脈硬化などのリスクが高まってしまうため、普段から摂り過ぎないように気を付けることが大切です。

しかし、いくら気をつけていてもどうしても摂り過ぎてしまう時があります。

お水を多く飲むことが健康やダイエット、デトックスに効果的なのは多くの人が知っているでしょう。

実は、塩分を摂り過ぎた時もこの方法は有効です。

摂取した塩分は翌日くらいに尿としてほとんどが排出されますが、お水を多く飲むことで排尿を促せます。

排尿が促されることにより、塩分も体外へと出やすくなると言えるのです。そのメカニズムやポイントを理解し、塩分を摂り過ぎた時の対処法を覚えておきましょう。

塩分を取りすぎた時は水分を多く摂ってデトックスしましょう

いくら気をつけていても、つい味の濃いものを摂り過ぎてしまうことがありますよね。普段から塩分を摂り過ぎないように気をつけておくことは大切ですが、摂り過ぎてしまった時の対処法を知っておくと役に立ちます。塩分を摂り過ぎた際の対処法を見ていきましょう。

まず、塩分を摂り過ぎた時は多めに水分を摂りましょう。塩分を摂り過ぎないためには、普段から薄味にするなど意識しておくことが大切です。また、塩分は次の日には大半が尿として排出されるため、多めにお水を飲むと排尿が促されて効果的です。

積極的にお水などの水分を飲んで、塩分を尿から排出していきましょう。ただし飲む際は一気には飲まず、こまめに飲むようにしてください。また、夜寝る前にお水を飲み過ぎてしまうと、むくみの原因にもなるので注意しましょう。

利尿作用がある飲み物を飲む

コーヒーやお茶、紅茶には利尿作用があるため、排尿を促して塩分を排出しやすくしてくれます。コーヒーやお茶を飲む際は、体内の水分が不足してしまわないようお水も一緒に摂ることをおすすめします。

⇒ミネラルウォーターがむくみを改善すると言われている理由やむくみができてしまう原因を解説した記事はこちら

カリウムを摂取すると塩分を排出する効果があると言われています

水分を摂ることは排尿が促され、塩分を体外へと排出するのに役立ちますが、カリウムを含む食べ物を食べるとさらに効果的です。

塩分の主成分であるナトリウムですがカリウムを摂ることで、塩分と余分な水分を体外に排出を促してくれます。

カリウムを含む食べ物は次のようなものがあります。

  • キュウリ
  • カボチャ
  • トマト
  • アスパラガス
  • キウイ
  • バナナ
  • みかんなど

塩分を摂り過ぎたかなと思ったら、カリウムを含む食べ物を積極的に摂って体内の塩分や水分をデトックスしていきましょう。

カリウムの効果

カリウムは細胞内液に存在し、細胞外液中のナトリウムと相互に作用しながら細胞間の浸透圧や血圧の調整を行う役割を担っています。他にも神経刺激を伝える、心臓や筋肉の働きを助けるといった作用があります。

カリウムは体内の余分な水分や塩分を排出するため、むくみの解消にも効果的です。1日の平均摂取量は男女で違いがあり、18歳以上の男性で2500mg、女性では2000mgです。

カリウムは主に肉類や魚介類、イモ類や豆類、果実類や海藻類などの食品に多く含有しています。素材そのものの含有量が多いので、加工されるとその過程で含有量は減少します。

カリウムは水に溶けるのでできれば調理しないで、野菜や果物などは生のまま食べることで効率的な摂取が可能です。また食物繊維にも、消化の過程でナトリウムを体外に排出する作用があります。

カリウムにはさまざまな効果があるため、カリウムを含む食品を積極的に摂取しましょう。

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高血圧や動脈硬化のリスクがあるので、取りすぎたら数日は塩分を控えましょう


味の濃いものなど食べすぎたなど塩分を摂り過ぎると、翌日にだるいなどの体調不良があらわれることがあります。通常塩分のほとんどは翌日には尿として排出されますが、このような場合では排出されるまでに2日ほどかかると言われています。

塩分が排出されるまでは、塩分をできるだけ控えるようにしましょう。塩分の摂り過ぎによるリスクは下記のようなものがあります。

むくみ

塩分を摂り過ぎた翌日に目が腫れぼったいという経験をした人も多いのではないでしょうか。塩分を摂り過ぎてしまうとむくみの原因になります。

高血圧

塩分の摂り過ぎによる症状はむくみだけではありません。塩分を摂り過ぎてしまうと血液中の塩分濃度が高まり、この塩分濃度を下げるために血管の外の細胞にある水分を血管内に取り込み、血液中の塩分濃度を一定に保とうとすると言われています。

すると血管内を流れる血液量は増加し、血圧が高くなります。高血圧になると動脈硬化が起こりやすくなり、それに伴い心血管疾患や脳血管疾患などを発症しやすくなるとも言われているので、塩分の摂り過ぎには十分注意しておくことが大切です。

喉が渇く時は塩分を摂り過ぎているからかもしれません

塩分を摂り過ぎた時、体が水分不足になって喉が渇くのかもしれません。喉の渇きを感じる前に水分補給を行い、減塩にも心がけましょう。

また、水分が多い野菜などの食材を取り入れながら、飲み物以外でも水分が補えるようにすることが大事です。

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(まとめ)塩分取りすぎた時は飲み物を飲むとデトックスできる?

塩分を取り過ぎた時は、お水をたくさん飲むことで塩分を体外へ排出しやすくなります

塩分を摂り過ぎた時、水分補給を行うことでデトックスして、塩分を尿として排出できます。さらに、カリウムにも余分な塩分を排出する作用があります。

カリウムを多く含むキウイやバナナなどの果実類、キュウリやカボチャなどの野菜類等を食事に取り入れると良いです。塩分の過剰摂取によりむくみや高血圧などが引き起こされる可能性があるので、数日は塩分を控えて体調の変化に気を付けてください。

また、喉が渇く場合も塩分を摂り過ぎの可能性があるので、飲み物などで水分を多めに摂りましょう。

<参考文献>