水分代謝が悪いとさまざまな症状が懸念されます
従来、水分は一にも二にも摂るべき存在といわれていました。
ですが、水分代謝が悪いと必要以上に体内で溜まってしまい、健康に良いどころか、体の不調を起こしてしまいます。
これは水毒症とも呼ばれており、現在では一種の病気にも分類されています。
水分は、不足し過ぎても、摂り過ぎてもいけないのです。
適切な摂り方、選び方を工夫して、健康かつ快適な日々が送れるよう心がけてみましょう。
水毒症にはどんな症状があるの?
一口に水毒症といっても、内容は多岐に渡ります。
体の大部分を構成する水分であるだけに、異常な状態は各所へ影響してしまいやすいのです。
主には、むくみや頭痛、めまい、立ちくらみ、新陳代謝の乱れなどが挙げられます。
やっかいなのは、お水の摂り過ぎのみならず、摂らな過ぎでも起こるということです。
正しい効率的な水分補給方法を、覚えておくべきです。
活動量や体重に合わせて補給を
1日に必要な水分は、人間誰しも同じという訳でもありません。
体重や体内における燃焼率、体質などでも変わってきます。
そのため、そういった特徴に合わせた摂取の仕方が重要となります。
摂り過ぎ、摂らなさ過ぎいずれの状態にもならないよう、工夫しましょう。
水毒症で特に懸念される症状
前述の通り、水分代謝が悪化して起こる水毒症は、そこまで急を要する重いものでもありません。
ですが、長く放置したり他の病気、体調不良などが伴うと、思わぬ重病にも繋がりかねません。
水分代謝が低下すると、血液の流れが悪くなります。
不要とはいえ水分が多量に蓄積されているため、むしろ流れは良くもなりそうなところですが、決してそうでもありません。
水分代謝の悪い状態では、排出されるはずの不要な水分が体の部位に集中して溜まっているため、全身を巡る血液には作用しにくいのです。
またそれにより、流れが抑えられてしまうことも一因となります。
これにより懸念されるのが、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓障害です。
死亡率の高い症状でもあるので、たかが水毒症と侮る訳にはいきません。
対処法を覚えて、日ごろから注意しておきましょう。
自分に適した水分量を考える
体内に水分が溜まっているとはいえ、まったく水分を摂らないのも逆効果です。
むしろ健康的な状態に戻すのであれば、適量の水分を進んで摂る方が望ましいほどです。
要は、自分に適した量を把握することが大切な訳です。
まず一般的にいわれている1日で摂るべき水分は、2,500ミリリットルです。
このうち1,300ミリリットルほどは食事から摂れるため、飲み物で補給するのは約1,200ミリリットルです。
ですが、誰もにとってこの1,200ミリリットルが適量となる訳でもありません。
座り仕事が主である、痩せ型であるといった場合は、1,000ミリリットル程度で充分です。
逆に、仕事や活動を通し、激しい運動を毎日おこなっている、肥満気味、汗かきなどの場合は、1,300ミリリットル以上を考えても良いでしょう。
自分にとっての適量を考えて、必要な分だけ摂ることが大切です。
悪い水分代謝を改善して症状を緩和
水毒症の症状を改善する有効な方法としては、やはり水分代謝の向上が挙げられます。
原因を解消することで、本来保つべき理想的な水分循環に戻すのです。
手軽にできる方法としては、基礎代謝の向上が挙げられます。
水分のみならず、体全体の代謝を高めて、正常な機能を維持するのです。
具体的には、適度な運動やむくみ部分のマッサージ、体を温めるといった方法がおすすめです。
そして合わせて、水分補給の方法も工夫しましょう。
前述で触れた1日に摂るべき水分は、もちろん1度に全分量飲まなければならないというものでもありません。
むしろ、コップ一杯分を複数回、こまめに分けて摂ることが大切です。
また摂取する水分自体も、良質なものを選びましょう。
ミネラルの低い、軟水寄りのお水であればより理想的です。
悩める症状は基礎代謝の向上と水分補給で解決
むくみや立ちくらみ、めまいなど、重病でないながらも、日々に不快感を与えます。
また状態によっては、血栓など命に関わる症状をも引き起こしかねません。
ですが、基礎代謝の向上や、水分補給の工夫をおこなうことで、そうした症状は予防、緩和できます。
ポイントは、自分に合った1日に摂るべき水分を把握することです。
運動量や体型、体質を考えて、必要な水分量を考えましょう。
複数回に分けてこまめに摂るよう心がければ、代謝は自ずと向上してくれます。
水分代謝が悪い状態を緩和して悩める症状も解消できるといわれています
お水の飲み方一つで良い効果が得られるのであれば、実践するに越したことはないといったところです。
基礎代謝を高めつつ、理想的なお水の飲み方を取り入れて、悪い水分代謝を改善してみてください。
面倒に感じても、まずは気持ちからです。
向上心を持って、臨みましょう。