水分代謝によって引き起こされる肥満もあります


肥満には、いくつかの種類があり一般的に肥満というイメージが強いのは脂肪代謝が滞っている人のことを指します。
ですが、実は水分代謝が大きく関係している水太りと呼ばれるものも存在しています。
なので、肥満だと思っている人の中には水太りによって肥満が引き起こされているということも考えられます。
水太りの条件に当てはまっている場合は、水分代謝が良くない状態になっていると疑って解消していかなければいけません。

水分代謝によって肥満になるメカニズム

人の身体は、取り入れた水分を呼吸や発汗・尿などによって外に排出していく仕組みがあります。
ですが、何らかの原因によって水分代謝が上手く行われなくなると排出されるべき水分が身体の中に留まって、身体がむくんでしまい、太ったように見える状態になってしまうことがあります。
水自体にはカロリーは存在してないので、カロリーの摂りすぎて太る肥満とは仕組みが異なります。

水分代謝による肥満を改善するためには?

水分代謝による肥満を引き起こさないためにも、水分代謝が落ちているように感じたら対処していきましょう。
水太りの状態を放置していると、むくみを引き起こす原因になっている老廃物が脂肪細胞に吸収されてしまうので肥大化してセルライトになってしまうということもあります。

脂肪細胞に吸収されてしまうとその脂肪を落とすのには大変な労力が必要になってきます。
なので、脂肪細胞に吸収される前に対処法を実践していきましょう。

骨盤の周りの筋肉を鍛えよう

下半身は、老廃物が溜まりやすいのでむくみやすい場所として挙げられます。
なので、骨盤周りにある筋肉を鍛えることによって、むくみにくい身体作りをしていくことができます。
また、骨盤周りの筋肉を鍛えるということはむくみにくい身体作りをするだけではなく、骨盤自体の歪みを整えていくこともできるので身体の歪みを改善するためにも日常生活に取り入れていくと良いでしょう。

運動不足を解消して湯船に毎日浸かりましょう

学生時代などは授業や部活などによって運動をする機会もありますが、大人になって仕事を始めると運動をする機会が少なくなるという人も多く居るでしょう。
新陳代謝や血行が悪くなってしまうと水分や老廃物などが蓄積されやすい状態になってしまうので、新陳代謝と血行が悪くなるという状態は防いでいかなければいけません。

新陳代謝を挙げるのには運動が非常に有効なので、可能であれば日常生活の中に運動をする時間を取り入れましょう。
時間がないという場合はストレッチなど短時間で出来る運動でも構いません。

そして、湯船に浸かる入浴は身体を暖め血行を促進してくれます。
シャワーでの入浴は身体を芯から温めるということは難しいのでしっかりと湯船に浸かって芯から身体を暖めて血行を促進しましょう。

正しい水の摂り方を知ろう

水は身体にとって必要不可欠なものではありますが、摂取の仕方を間違えてしまうと水を飲むことによって水太りを引き起こしてしまうということもあります。
なので、正しい水の摂り方をしっかりと知っておくと安心です。

人は毎日2.3Lの水を摂取しなければいけないと考えられていますが、そのうち0.8L程度は食事などから摂取できると言われています。
なので、残りの1.5Lは水分を摂取することで取り込んでいかなければいけません。
その基準を大幅に超えた量の水を摂取してしまうと、場合によっては水太りを引き起こすので気を付けましょう。

さらに、人は一度に500ml以上の水を飲むと循環機能が追い付かなくなりむくみを引き起こす可能性もあるので、一度に大量の水を摂取するというよりは、回数を分けてこまめに水分補給をしていくという方法を意識しましょう。
この時、冷たい飲み物などですと身体を冷やしてしまうので、常温水や白湯などの方が身体を冷やす心配がなくおすすめです。

水分代謝による肥満は塩分も関係している?


水太りは、水分を過剰に飲んでしまうことによって引き起こされることもありますが、身体が水分を欲してしまう原因として挙げられるのが塩分の摂取です。
塩分も体にとってはある程度摂取しなければいけませんが、塩分を取りすぎることで体内の塩分濃度を下げようと水分を欲してしまいます。
喉が渇いたように感じる原因として塩分を多めに食事などによって摂取している可能性もあるので、一度塩分を取りすぎていないか見直してみることによって水分の過剰摂取を防ぐこともできるかもしれません。

水分代謝との関係を知って肥満を防ぎましょう

肥満と水分代謝は密接な関係にあり、水分代謝が落ちることで水太りという身体のむくみが引き起こされます。
その状態を放置すると老廃物が脂肪に取り込まれて太ってしまうので、水太りが本当の肥満になってしまう前に改善方法を実践して改善させていくように意識しましょう。