水分補給には、解熱を促す働きがあります


水分補給を積極的に行うことによって、体内の循環をスムーズにしていくことが出来ます。

発熱の原因は状況によって様々であり、的確な対処法にも個人差はありますが、ウィルスを体外に排出し、体内の臓器が活発に動けるようにするためには、水分を積極的に取り入れていくことが必須となっています。

たくさんの水分を取ることによって、体内の毒素を排出することが出来ますし、新陳代謝を活性化し、たまった熱を逃がして解熱効果を期待することが出来るでしょう。

高熱が出ると、体は汗をかくことで解熱しようとします

高い熱が出ているとき、人間の身体は大量の汗をかきます。

汗をかくと、当然大量の水分が体外に排出されていってしまうため、高熱のときに水分補給をしないでいると、脱水症状を引き起こしてしまうことがあります。

発汗は体内の熱を排出しているということにも繋がります。

水分をとって汗をたっぷりかくことで、解熱作用を促していくことが出来るというわけです。

発熱時には水分補給が解熱のカギです

体調を崩したときは、食欲がなくなってしまい、栄養をうまく取れなくなってしまうことも少なくありません。

特に発熱を引き起こしている場合は、水分補給が体調回復と解熱のために非常に重要な役割を果たしていることも多いです。

解熱を効果的に進めつつ、身体に負担をかけない水分補給とは、どのようなポイントを心がけることで実践できるものなのでしょうか?

解熱剤を使うばかりが正解ではありません

体調が悪化して高い熱が出てしまうと、つい解熱剤に頼ってしまいがちになりますが、ただ闇雲に解熱剤を使用するのは、トータルで見た体調回復においては適切ではないことも多いです。

そもそも発熱とは、生体防御のための効果のひとつです。

風邪をはじめしたウィルスの場合、病原菌の増幅を抑制することが出来ますし、体温が上昇することで、白血球の機能を促進することも可能です。

ウィルスをはじめとした外敵と戦うための免疫機能も上昇しやすくなるため、無理やり熱を下げるのは適していません。

水分補給によって解熱を目指すのは、体内の免疫活動を促進し、体調回復と共に解熱を進められるというメリットがあるからなのです。

ただし、高熱によって体力が奪われ、それによって深刻な体調変化がもたらされる危険性がある場合はこの限りではありません。

特に小さな子どもやお年寄りなど、体力低下によって命が危険にさらされてしまう場合は、解熱剤を使用することもあります。

水分補給によって発汗を促す

発熱時に水分補給を積極的に行うことによって、発汗を促すことが出来ます。

体温が上昇しているときは、必然的に汗をたくさんかきやすくなっています。

体力が低下していると、つい水分補給を怠ってしまいがちですが、汗をかいて排出されてしまった分、しっかり水分を取り入れるようにしないと、脱水症状になってしまうこともありえます。

脱水症状を防ぐことは、体調をスムーズに回復させていくために非常に重要です。

水分が不足すると、内臓の働きに支障が出てしまう可能性があるため、免疫機能を高め、ウィルスと戦う力が低下してしまう恐れがあるのです。

水分補給を行い、発汗作用をアップさせることによって体内の毒素を排出し、熱を冷ましていく働きも期待できます。

水分補給で新陳代謝をアップ

水分補給を積極的に行っていくことで、新陳代謝を活発にしていくことが出来ます。

基礎代謝が高いことは、体温をアップさせ、免疫力を向上させるメリットも引き出すことが可能です。

体調を崩しにくくし、ウィルスへの感染のリスクを低くするのにも効果的です。

乾燥を防止し、水分を補てんしておくことによって、体内でウィルスが増殖することを防ぐことが出来て、流行のウィルスに対する感染防止にも役立てることが出来ます。

そのため、解熱作用を期待する以外にも、常に安定した水分補給を目指しておくことが推奨されます。

水分補給は状態と成分に注意する必要があります


発熱時に水分補給をする際には、冷たすぎるものはNGです。

口内や喉が熱っぽくなっているため、つい体感温度から冷たいものをたくさん取り入れてしまいがちですが、水分の吸収を良くするために常温のものを取り入れるようにしましょう。

発熱時にはビタミンCやミネラルが排出されてしまいやすいので、ミネラルウォーターや経口補水液などを飲むようにすると良いでしょう。

カフェインが含まれているコーヒーやお茶は利尿作用があるため、ノンカフェインのドリンクが好ましいでしょう。

発熱にはバランスの良い水分補給で対処しましょう

体調を崩したときの水分補給は、解熱のためにもとても重要です。

常温で安定した成分のものを、コンスタントに少しずつ取り入れるようにしてください。

一度にがぶ飲みしてしまったり、冷たすぎたりすると、内臓に負担をかけてしまうため注意しましょう。