便秘と寒気は深い関係にあります


便秘と寒気は、一見関係のない症状に思えるかもしれません。

ですが体のメカニズムに伴い、便秘が起きると寒気を感じやすいのが実際のところです。
そのため不意に寒気を感じたら便秘のサインと捉えて、数日間の便通を見つめ直してみるとよいでしょう。

ではいったい、なぜ便秘が起きると寒気に繋がるのでしょうか。
これには、自己治癒能力が影響しています。
詳しい仕組みを知って、それぞれの症状の対策をおこないましょう。

たかが寒気と侮ってはいけません

便秘に比べ、寒気はそこまで懸念すべき症状でもないかもしれません。

感覚的に寒気が起きているだけであり、決して直接的な病気というわけでもないためです。
ですが侮るべきでないのが実際のところです。
また寒気まで生じ始めたときには便秘が深刻であることも考えられます。
症状を長引かせないためにも、早めに対処すべきです。

便秘と寒気の関係性を知り、対策を採りましょう

便が出にくくなったからといって、なぜ寒気まで起こるのか、少し考えにくいかと思われます。

もちろん、そこには明確な理由が隠されています。
仕組みを知ることで、きっと適切な対処や心構えができるでしょう。

以下にて詳しくご紹介しているので、ご参考ください。

なぜ便秘になると寒気も生じるのか

便秘になると寒気を感じやすくなるのは、人体のメカニズムが関係しています。
とはいえこれは決して病気であるからというわけでもありません。
体が正常に機能しているからこそ、感じる感覚ともいい換えられます。

便秘は、腸の機能が低下している状態です。
水分の吸収や便を運ぶ蠕動運動が正常におこなわれておらず、腸内に溜まってしまっているのです。

つまり腸が異常をきたしているわけです。
すると体は、自己治癒能力にて患部を改善しようと、体内の熱をお腹に集めます。
代謝を高めて、治癒能力を上げようとしているのです。

ですがこのとき、お腹に熱を集めた分、お腹以外の部位は冷えやすくなります。
これこそが、便秘のときに寒気を感じやすくなる理由です。

またその他、自律神経の乱れも関係しています。
腸と自律神経は密接に関係しているため、便秘で不調をきたしている際には同時に乱れを引き起こしやすいです。
このせいで、体温調整が利きにくくなるというのも、寒気が起こりやすい理由といえるでしょう。

寒気を放置すべきでない理由

寒気とはいえ、常に続くわけでもありません。
時間がすぎることでも解決しますし、上着を着る・部屋を暖めるなどすれば、わりと簡単に緩和できるでしょう。
ですがだからといって軽視してはいけません。

外的に寒気をカバーしたとしても、原因である便秘症状は改善していないわけですから、また時間が経つと繰り返す可能性が高いです。
そのためまた別の症状を併発させることも懸念されます。

まず寒気が起こっているのは血流が低下しているためです。
心臓から送られた熱を持つ血液は、腸に集められているため、全体の流れは落ちているのです。

これにより、貧血や吐き気が起こる可能性も出てきます。
またその他、肩こりや睡眠不足といった症状も考えられます。
たかが寒気と、侮ってはなりません。

寒気の効果的な対策とは

寒気が便秘からくるものであれば、便秘そのものの改善を目指すことで寒気も対策できます。
ではいったい、どのような対策法が有効なのでしょうか。
便秘の対策には、さまざまなものがあります。
薬の服用・運動・食事など、結構幅広いです。

ですが寒気も気になるようであれば、ぜひ水分摂取による改善を意識してみてください。
1日約2,000ミリリットルの水分を、複数回に分けてこまめに飲んでください。

少し多いように感じられるかもしれませんが、人が1日に失う水分量を考えれば、決して多すぎることもありません。
水分の種類には、不純物の少ないピュアウォーターなどのお水がおすすめです。

十分な水分は、血液の増加や血流の促進にも繋げられます。
すなわち便をやわらかくすると同時に、寒気の解消も目指せるというわけです。
手軽な方法なので、実践しやすいでしょう。

便秘の寒気は体のメカニズムによって引き起こされます


寒気を感じたら、便秘のサインだと考えてください。

また便秘中に寒気まで起こり出したら、症状が重い状態であると意識すべきです。
なぜなら便秘中の寒気は体が腸の改善をおこなうための自己治癒本能によるものだからです。

もちろん、寒気とともに無意識に便秘が改善されるなら、それで何よりです。
ですが寒気が原因となって他の症状を併発するケースも考えられます。
水分をたっぷり飲んで、便秘と寒気を同時に改善してみてはいかがでしょうか。

水分による便秘解消で寒気を改善しましょう

たかが寒気とはいえ、結構不快に感じられるものです。
そこに便秘のつらさも合わさるとなれば、なおのことでしょう。
こまめな水分摂取を心がけて、体が楽になるよう工夫してみてください。