入浴時には体から500ml程度の水分が失われるので、入浴前後で飲み物での水分補給が必要です


入浴を行うと、もちろんお湯に浸かりシャワーを浴びますので、体が温められて汗をかきます。その汗によって、人は体から水分が失われますので、入浴するならば水分補給をしないとなりません。

入浴で失われる水分の量は、シャワーだけの場合と、またはゆっくり湯船に浸かる場合などでも違いますが、およそ500ml前後の水分は体から失われます。

これだけの水分が入浴で体内から失われるので、その分飲み物を飲んでしっかり水分を補給してあげないとならないのです。

脱水症状を防ぐために、入浴で失われた水分を飲み物で補給しましょう

入浴して汗として失われた水分を飲み物で補給するならば、出来れば入浴前と後と分けて水分補給したほうが良く、一気に飲み物を飲むのではなく、少しずつ補給するのが良いです。

飲み物としてはジュースなどの糖分の含まれるものは太りやすくなりますので、お水やお茶などを選びましょう。

入浴して水分が体から失われると、なぜ水分補給が必要なのか、その理由は脱水症状を防ぐためです。脱水症状になると、めまいや吐き気を起こして体に良くありません。

また体内から水分が少なくなることは、血液も濁し血流を悪くするので、これも体には良くありません。

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1回の入浴で500ml前後の水分が汗として失われます

1回の入浴では、その程度や時間によっても、汗として出て失われる水分に違いはありますが、およそ500ml前後の水分は失われます。

もちろん長くお風呂に入れば入るほど、さらに多くの水分が失われます。たとえば500mlの水分が体から失われるとすると、体重60kgの人であれば、体内の水分量の2%近くにもなります。

水分の失われる率が2%を超えると脱水症状を引き起こすラインとなり、めまいや吐き気などを引き起こす危険性があります。

これらを防ぐためにも、入浴する際の水分補給は重要であり、特にお風呂に入る前に水分補給をし、汗として水分を失っても、大丈夫なようにしておくのです。

ただし、入浴前に水分を補給すれば、お風呂から上がったら何も飲まなくても良いかと言いうとそうではありません。

やはり場合によっては思った以上に汗の出ることもありますので、入浴前だけの飲み物では不十分なこともあります。不足のないようにするために、入浴後も水分補給を心がけましょう。

⇒ダイエットをしていても入浴前に水分補給をしたほうが良いのか解説した記事はこちら

汗として出た分と同じくらいの量の水分を補給しましょう

入浴する時に飲み物を飲むならば、お風呂に入って汗として出た分を補うつもりで同じぐらいの量を飲みましょう。なかなか同じぐらいは飲めないと言うほうは、多少少なくても構いません。

1回の入浴で500mlの水分が失われると仮定すると、飲む量の目安としては300mlから500mlぐらいです。

飲み方としては、入浴前にコップ1杯の飲み物を飲む、そしてお風呂から上がったら同じくコップ1杯の飲み物を飲むのがおすすめです。

もちろんさらに沢山飲んでも構いませんが、あまり大量に飲み物を一気に飲むと内臓に負担をかけるほか、おしっこが近くなり、入浴中にトイレに行きたくなる可能性もあります。

また喉が渇いてから飲むということは、その状態はすでに水分が体から少なくなっている状態であり、喉が渇く前に水分補給はしておいたほうが、体には良いのです。

水分補給にはやはりお水がおすすめです

水分補給するために何を飲むかということですが、やはりお水やお茶が一番良いです。

ジュースやスポーツ飲料などもありますが、これらには糖分が含まれており、糖分を取りすぎる可能性があるので、やはり糖分の含まれない飲み物が一番です。

また入浴前に、いくら水分補給したいといっても、アルコールを飲んではいけません。アルコールを飲むと、お風呂で体が温められ、余計にアルコールが体にまわり、溺れる危険もあります。

そしてお水やお茶を飲むような場合でも、冷たくして飲むよりは、白湯やホットティーなどのように、温かくして飲んだほうが良いでしょう。

特に入浴後に、冷たく冷えた飲み物を飲むと、お腹を冷やしてしまいますので体には良くありません。せっかくお風呂に入って体やお腹を温めたのに、入浴後に冷たい飲み物でお腹を冷やしては、お風呂に入った意味がなくなってしまいます。

ミネラルウォーターや炭酸水でも大丈夫です

水分補給はミネラルが多く、口当たりの良いミネラルウォーターでも問題ありません。炭酸水は炭酸ガスが含まれ、胃腸に刺激を与えるので胃腸の調子を整えてくれます。

一方で、コーヒーや紅茶には利尿作用があるカフェインが含まれています。カフェインを含む飲み物は水分不足を助長するので控えたほうが良いでしょう。

また牛乳は栄養価が高く、消化不良を起こして胃腸の調子が悪くなる可能性もあるので、水分補給には適していません。

入浴タイムの水分補給を習慣にしましょう


なぜ入浴すると水分補給が必要なのか、それはお風呂で体が温められ、汗として体内から水分が失われるからです。これはシャワーであっても多少の水分は失われますので、その分の水分補給が必要です。

もしも長くお風呂に入るならば、ペットボトルや水筒を持って入り、入浴の途中でも水分補給はしたほうが良いでしょう。また、入浴の前と入浴の後というように、どちらでも水分補給は行うようにするのが良い方法です。

健康的なお風呂の入浴方法

体に良い入浴法として、お湯の温度は40℃位が良いとされています。ぬるめのお湯は副交感神経を優位にし、心身にリラックス効果をもたらします。

入浴時間は10分程度がおすすめです。お湯によって体が温められ血流が良くなり、新陳代謝が盛んになることで美肌効果があるとされています。

また代謝が上がり、脂肪燃焼も促されることでダイエットに良いなど美容にも効果的です。そして、半身浴よりも全身浴のほうが全身の血流が促される上に、水圧がかかり足のむくみ解消にも良いと言ます。

体を洗う時は軟らかめのタオルで優しく洗いましょう。ごしごし洗うと肌を傷めてしまいます。

入浴は就寝1、2時間前がおすすめです。寝る頃にちょうど副交感神経が刺激されて体温が下がり、脳が鎮静状態になり寝つきが良くなるからです。

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(まとめ)入浴時の水分補給はどのように行ったらいい?

入浴時には体から500ml程度の水分が失われるので、入浴前後で飲み物での水分補給が必要です

お風呂に入ると、シャワーを浴びただけでも汗をかくので約500mlもの水分が失われます。

水分不足は脱水症状を招くので、入浴前後での水分補給が必要です。一気に飲むと胃腸に負担がかかるので水分補給は少しずつ、こまめに行いましょう。

牛乳やコーヒー、ジュースなどよりも体に優しいお水が適しています。炭酸水やミネラルウォーターでも問題ありません。

入浴は40℃位のぬるま湯に約10分、全身浴が健康に良いとされています。